貧しい世帯への貸付金の返済率向上をめざし、協同組合の融資管理能力を高めるワークショップを実施 : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート ウガンダ

2020.02.29 ウガンダ

貧しい世帯への貸付金の返済率向上をめざし、協同組合の融資管理能力を高めるワークショップを実施

HFW支部事務局長が講師として、理想的な融資管理について話した

11月28日、ワキソ地区のエドリージセンターで、活動地の4つの協同組合の代表メンバー39名を対象に、HFWがワークショップ開催しました。協同組合が組合員を対象に行っている融資事業をよりよく管理するためです。

この融資事業は、もともと収入や財産が少ないために銀行などから融資を受けられない住民たちが、資金を借りられるようにと開始しました。その性質上、活動地の協同組合では多くの返済金滞納者がいます。しかし、財務上の損失が続けば融資事業は継続できません。特に、HFWと住民は2016年から2020年の中期計画で住民たちが組合を自立運営することを目標にしています。HFWの支援の終了を見据えて、組合は返済率を上げるだけでなく、さらには融資から得られる利子収入を増やせるようになる必要性があります。

参加者たちは、理想的な融資管理について学び、滞納者を増やさないために、融資する際の審査を厳格にすることや、返済に向けたサポートを強化することを確認。一方、融資の手続きが迅速にできていないことへの反省も挙げられ、早急に改善していくことも決定。ウガンダでは、協同組合の融資事業の成功例は数少なく、これらの決定はとても高い挑戦です。HFWはさまざまな他国での成功事例なども分析し、具体的な施策の作成をサポートしてきます。

また、参加者の希望により、保険会社の社員を招き、農業対応の保険について説明をしてもらいました。農作物の不作や自然災害の補償について説明を受け、保険という仕組みそのものについても理解する機会となりました。

この日研修を受けた各組合メンバーは、今回出席できなかった他のメンバーにも学んだことを共有し、知識の浸透と課題の解決を図っていきます。

理想と現状のギャップを埋めるために、どのように貧しい世帯の返済能力を審査すべきか積極的に意見を出し合った

参加者の声

私はこれまで多くの組合メンバーのために保証人としてサインしてきました。幸いそのメンバーたちは皆融資を完済してくれましたが、今回のワークショップに参加して、保証人になるということはただサインするのではなく、その融資申請者が確実に返済できるようにサポートすることでもあることに気づきました。さらに、保証人になる前にその申請者に返済能力があるかきちんと評価しなくてはならないことがよくわかりました。

セガワ・ジョンソン氏(カブンバ協同組合)

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