私たちが生きていくために必要不可欠な「食」は、様々な課題に直面しています。世界的な物流の停滞で食料価格が高騰し、気候変動による異常気象で不作になるほか、日本の農業人口の減少や食料自給率の低下が日本の「フードシステム」のレジリエンスを下げています。さらに、水、土壌、肥料、燃料などの資源を使って世界中で作られた食料も1/3が生産から消費に至る過程でロス・廃棄されています。
私たちは、地球規模でつながる「フードシステム」と呼ばれる社会のしくみの一部にいます。つまり、日本にいる私たちは、日々の「食」を通して、良くも悪くも世界に影響を与えることができるのです。日本の「食」を取り巻くしくみ「フードシステム」を変革することで、すべての人が食べることに困らない世界や未来を実現したい。
そのために……
現在、フードシステム変革推進チームの第2期メンバーを募集しています。
第1期メンバーは日本のフードシステムにある課題がどのように世界の食料問題につながるのかを調査しました。この調査結果をヒントに、第2期メンバーとして、フードシステムを変革していくためのしくみの芽を育てつつ、しくみの事業化をめざしませんか?
学生インターン 3名 / プロボノ(社会人インターン) 3名
活動期間
約1年間(2年目継続も歓迎)(2023年4月14日(金)~)
活動内容
世界的な食料問題解決のため、日本のフードシステムを専門家だけでなく一般市民とともに変革するしくみ(キャンペーン、アドボカシー、その他施策など)をつくります。そのために何ができるかをチームで検討し、多様な関係者の協働をとりつけ、公開イベントを開催しながら、市民を巻き込み社会にインパクトを生むような仕組みを企画、検証しながら、2024年4月からの事業化※に向けた準備を進めていきます。
※ハンガー・フリー・ワールド(HFW)の国内事業として予算をつけ、フードシステム変革推進チームの第3期メンバーが運営する想定です。
具体的にどんなことをするの?
日本の多くの人(ユースも含む)を巻き込みながら、食料問題を解決していくしくみ(キャンペーン、アドボカシー、その他施策など)を企画し、事業化します。
その過程で、
- 第1期メンバーがまとめた報告書をベースに、議論をしながら、食料問題に含まれる課題・関わる課題のつながりを見える化し、図式化します。
- 多様な人や団体と関わり、協力してもらいながら、活動を進めます。
- 事業のアイデアは複数個以上テスト等で検証しながらブラッシュアップします。
- 第3期チームの募集・チームビルディング等にも関わります。
活動の流れ(予定)
4-5月:チームビルディング、食料問題を理解・整理する
6-7月:しくみのアイデア(事業案)を考え始める、公開イベントの企画・準備・開催
8-9月:事業案を検証する(他団体ヒアリング、トライアルなどを経て)
10月:「世界食料デー」月間のインスタライブで関連団体にインタビュー
11月:事業案を収束させ、ブラッシュアップのために意見交換会を開催する
12月-2月:事業化に向けたツールなどの準備をする、運営体制を整える
3月-5月:第3期メンバーの募集・チームビルディング・引き継ぎ(2年目継続も歓迎!)
活動スタイル
学生・社会人が1つのチームとなって活動を行います。アイデア出しや協力しての活動が多くあるため、毎週土曜10時―17時で東京・飯田橋のHFW事務所で活動します。それ以外にも、タスクにより、平日・日曜の昼や夜に各自が予定を調整しながら週4時間程度稼動する想定です。
条件 | 学生インターン:大学生・大学院生・短大生・専門学校生 プロボノ(社会人インターン):社会人経験のある方 ▼必須条件
▼歓迎するスキル(どれか一つでも歓迎)
ハンガー・フリー・ワールドは、子どもと若者にとって安心・安全な組織・事業づくりを目指しています。採用決定の際には、「子どもと若者のセーフガーディングのための行動規範」について説明させていただき、遵守することを定めた誓約書に署名いただきます。 |
待遇 | 無給、交通費支給(1日1000円以内) |
活動時間 | 週10時間(休憩時間を含まず)
HFW事務所での活動がメイン。それ以外に週4時間程度個別やオンラインでの活動を想定しています。 ※土曜日は、2時間程度の全体ミーティング開催以外に、個別や小チームでの活動を進める想定。 |
活動地 | HFW事務所(東京・飯田橋)/オンライン |
応募方法 | 必要書類を事務局まで電子メールにて送付。書類審査後、面接。 ▼必要書類
書類応募締め切り:3月26日(日) 説明会(任意参加)
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提案資料 | あなたが好事例だと思った社会課題解決に向けたイノベーションの実例を挙げて、その事例を選んだ理由を教えてください。また、取り上げるイノベーションの事例が紹介されているウェブサイトのURLを資料内に記載してください。 社会課題は食料問題以外でも構いません。 |
連絡先 | foodsystems@hungerfree.net(担当:西平・田中)までご連絡ください。 |
メンバーから一言 |
● チームのメンバーや職員の方々と協力しあいながら、同じような志を持つ方々とつながり、それをより多くの人につなげて行くことで、最初は小さな変化から最後には大きな変化を生み出せると信じています。2年目の活動は実際のアクションに直接つながる大事な活動だと思いますが、自分自身の視点を大事に頑張ってください!
● 世界で起きている、慢性的な飢餓問題をジブンゴト化すること。ジブンゴト化する人を増やしていくこと。関係者を巻き込んで渦をつくっていつのまにか同じ方向をみんなが向いて動いていた、という状況を作り出すきっかけづくりが、このプロジェクトが持つコアな可能性だと思います。微力でも何かできることはないか、と思ったらここです! ● このチームは今の日本を変えたいと思っているメンバーが集まって熱い思いを持ちながら活動しています。私は大学一年生でやりましたが、思いはあるものの、力不足で、ひとつまとめる事にしても思ったようにできず、不完全燃焼だったところがあります。しかし、チームの皆さんとの活動を通して日本で何ができるか分かってきて、どんな人間になりたいのか考える事ができました。とても貴重な経験でした! |