私たちが生きていくために必要不可欠な「食」は、様々な課題に直面しています。世界的な物流の停滞で食料価格が高騰し、気候変動による異常気象で不作になるほか、日本の農業人口の減少や食料自給率の低下が日本の「フードシステム」のレジリエンスを下げています。さらに、水、土壌、肥料、燃料などの資源を使って世界中で作られた食料も1/3が生産から消費に至る過程でロス・廃棄されています。
私たちは、地球規模でつながる「フードシステム」と呼ばれる社会のしくみの一部にいます。つまり、日本にいる私たちは、日々の「食」を通して、良くも悪くも世界に影響を与えることができるのです。日本の「食」を取り巻くしくみ「フードシステム」を変革することで、すべての人が食べることに困らない世界や未来を実現したい。
そのために……
現在、フードシステム変革推進チームの第2期メンバーを募集しています。
第1期メンバーは日本のフードシステムにある課題がどのように世界の食料問題につながるのかを主体的に学び、まとめました。この調査結果をヒントに、第2期メンバーとして、フードシステムを変革していくために、人々や団体・企業の食料問題解決に向けた取り組みを促進するしくみづくりに取り組みませんか?
2023年4月27日:応募を締め切りました。
学生インターン 若干名 / プロボノ(社会人インターン) 若干名
活動期間
約1年間(2年目継続も歓迎)(2023年5月13日(土)~)
活動内容
世界的な食料問題解決のためには、多様なアプローチが不可欠です。HFWが事務局を務める「世界食料デー」月間には、まさしくフードバンクから環境団体、生協、食品会社、国連機関と、食料問題の解決に向けて取り組む/取り組みたい多様な団体が結集しています。さらに相互に学び合い、協働ができれば、相乗効果やより本質的な事業展開ができるのではないでしょうか。
フードシステム変革推進チームでは、「世界食料デー」月間の関連団体同士の学び合いやコラボの促進など、食料問題解決に向けた取り組みのインパクトの拡大を目指します。そして市民にとっても食料問題を知る場面や、解決に参加する機会を増やしていきます。
10月16日は世界食料デー。世界の食料問題を考える日として、国連が定めました。世界の一人ひとりが協力しあい、「食料への権利」を現実のものにし、世界に広がる飢餓、栄養不良、極度の貧困を解決することを目的としています。日本では2008年から世界食料デーのある10月を「世界食料デー」月間とし、NGO/NPO、国連機関、企業などがネットワークとなり、情報発信や、飢餓や食料問題解決のための行動の呼びかけを行ってきました。HFWは2008年から「世界食料デー」月間の事務局を務めています。
「世界食料デー」月間がめざすものなどは、こちらをご確認ください。
具体的にどんなことをするの?
「世界食料デー」月間の関連団体同士の学び合いや協働の機会を作り、食料問題解決に関する取り組みを拡充し、日本のユースを含む多くの人が主体的に学び、行動変容できるよう、しくみや場づくりをします。
その過程で、
- 第1期メンバーがまとめた報告書や、「世界食料デー」月間の関連団体など多様な個人や団体からのヒアリングをベースに、議論をしながら、食料問題に含まれる課題・関わる課題のつながりを見える化し、協働の機会を考えます。
- 10月に向けて開催される「世界食料デー」月間に関するイベントの企画・準備・当日運営、SNSでの情報発信にも関わります。
- 第3期チームの募集・チームビルディング等にも関わります。
活動の流れ(予定)
5-6月:チームビルディング、食料問題を理解・整理する。
7-8月:関連団体のニーズ・強み・課題の把握。ヒアリング・記事化、連携方法を考える。
9-10月:関連団体の取り組みのインパクト最大化・つなげる。
11-12月:次年度以降に向けて活動のしくみ化を検討する。
1-3月:振り返り、改善点等をまとめる、次年度の活動の方法を検討・決定する。
活動スタイル
学生・社会人が協力して活動を行います。緊密な情報交換や協力をできるよう、基本的には毎週土曜10時―17時に東京・飯田橋のHFW事務所で活動します。それ以外にも各自が予定を調整しながら週4時間程度稼動する想定です。
活動時間は週10時間を確保しつつ、活動する曜日や時間帯、形態、長期休暇に合わせた休みなどはメンバーと相談しながら、その時のタスク内容も考慮しつつ調整します。
条件 | 学生インターン:大学生・大学院生・短大生・専門学校生 プロボノ(社会人インターン):社会人経験のある方 ▼必須条件
▼歓迎するスキル(どれか一つでも歓迎)
ハンガー・フリー・ワールドは、子どもと若者にとって安心・安全な組織・事業づくりを目指しています。採用決定の際には、「子どもと若者のセーフガーディングのための行動規範」について説明させていただき、遵守することを定めた誓約書に署名いただきます。 |
待遇 | 無給、交通費支給(1日1000円以内) |
活動時間(予定) | 週10時間(休憩時間を含まず)
HFW事務所での活動がメイン。それ以外に週4時間程度個別やオンラインでの活動を想定しています。 |
活動地 | HFW事務所(東京・飯田橋)/オンライン |
応募方法 | 必要書類を事務局まで電子メールにて送付。書類審査後、面接。 ▼必要書類
書類応募締め切り:4月27日(木) 説明会(任意参加)
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提案資料 | あなたが好事例だと思った社会課題解決に向けたイノベーションの実例を挙げて、その事例を選んだ理由を教えてください。また、取り上げるイノベーションの事例が紹介されているウェブサイトのURLを資料内に記載してください。 社会課題は食料問題以外でも構いません。 |
連絡先 | foodsystems@hungerfree.net(担当:西平・田中)までご連絡ください。 |
メンバーから一言 |
● チームのメンバーや職員の方々と協力しあいながら、同じような志を持つ方々とつながり、それをより多くの人につなげて行くことで、最初は小さな変化から最後には大きな変化を生み出せると信じています。2年目の活動は実際のアクションに直接つながる大事な活動だと思いますが、自分自身の視点を大事に頑張ってください!
● 世界で起きている、慢性的な飢餓問題をジブンゴト化すること。ジブンゴト化する人を増やしていくこと。関係者を巻き込んで渦をつくっていつのまにか同じ方向をみんなが向いて動いていた、という状況を作り出すきっかけづくりが、このプロジェクトが持つコアな可能性だと思います。微力でも何かできることはないか、と思ったらここです! ● このチームは今の日本を変えたいと思っているメンバーが集まって熱い思いを持ちながら活動しています。私は大学一年生でやりましたが、思いはあるものの、力不足で、ひとつまとめる事にしても思ったようにできず、不完全燃焼だったところがあります。しかし、チームの皆さんとの活動を通して日本で何ができるか分かってきて、どんな人間になりたいのか考える事ができました。とても貴重な経験でした! |