私たちが生きていくために必要不可欠な「食」は、様々な課題に直面しています。世界的な物流の停滞で食料価格が高騰し、気候変動による異常気象で不作になるほか、日本の農業人口の減少や食料自給率の低下が日本の「フードシステム」を脆弱にしています。さらに、水、土壌、肥料、燃料、労働力などの資源を使って世界中で作られた食料も、3分の1が生産から消費に至る過程でロス・廃棄されています。
私たちは、地球規模でつながる「フードシステム」と呼ばれる社会のしくみの一部にいます。つまり、日本にいる私たちは、日々の「食」を通して、良くも悪くも世界に影響を与えることができるのです。日本の「食」を取り巻くしくみ「フードシステム」を変革することで、すべての人が食べることに困らない世界や未来を実現したい。そのために、国際協力NGOハンガー・フリー・ワールドでは、現在、フードシステム変革推進チームの第4期メンバーを募集しています。
募集概要
募集人数 |
インターン(学生)数名 |
活動期間 |
約10か月間(2025年6月~2026年3月末※)
※2年目継続や、5期生への引き継ぎのため、2026年7月末までの参加を歓迎。
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活動内容 |
- 食料問題やフードシステムの理解を深めます
- 複雑なフードシステムを、分かりやすく表現・発信します
- フードシステム変革のため、企業・団体へ提案をします
食料問題解決に関する多様な取り組みが増え、より効果的になっていくことを目指しています。そのために、飢餓や世界の食料問題を、フードシステムの観点から捉え直すことを提案します。また、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)が呼びかけ団体と事務局を務める「世界食料デー」月間のネットワークを活かして、国内外の多様な取り組みが学び合い、協働することを促していきます。
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活動の流れ(予定) |
- 6-7月:HFWの活動や基礎的な研修。3期生からの引き継ぎ、食料問題を理解、年間活動計画の策定
- 8-12月:フードシステムの理解をメンバー間で話し合いながら整理・マッピングし、フードシステムのつながりの可視化・図式化をします。また、分析、図式化、提案のブラッシュアップのために、企業・団体へ提案などを実施します。
- 1-4月:報告会の開催。5期生の活動内容を検討・募集開始・説明会・5期生の面接
- 5-7月:オリエンテーションの準備・実施(4月以降は可能な範囲で可)
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グローバルフェスタ2024に出展。来場者に食に関わる課題を書き、関係する課題同士を毛糸で結んでもらった

国連FAOのユース委員会が主催するWorld Food Forumにオンラインで登壇、英語で活動を発表したほか参加者と課題のマッピングを行なった

5年先のプラスチック会議に参加。食とも関わるプラスチックについて、企業や団体からの参加者と学び・考え合った
条件 |
インターン:大学生・大学院生・短大生・専門学校生(全学年対象)
▼必須条件
- 食料問題に強い関心を持つ方
- 課題解決のために市民を巻き込んで社会へ働きかけるしくみに可能性を感じる方
- 周囲と力を合わせ、新しいことを作っていくことが好きな方
- 自ら考え、主体的に行動の出来る方
- 責任感をもって活動できる方
- HFWの理念、「世界食料デー」月間の活動に共感できる方
- 基本的なPCスキルをお持ちの方(Word、Excel、PowerPoint)
ハンガー・フリー・ワールドは、子どもと若者にとって安心・安全な組織・事業づくりを目指しています。採用決定の際には、「子どもと若者のセーフガーディングのための行動規範」について説明させていただき、遵守することを定めた誓約書に署名いただきます。
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経験できること |
- 食料を取り巻く課題のつながりの理解・説明
- 会議・ワークショップのファシリテーション
- 企画書作成、計画的な準備、実施
- 団体・企業への協力依頼やヒアリングの企画・実施
- メールやWEB記事の執筆・編集
- 国際協力NGOの実際の活動を知る
※これらは、積極的に活動に参加した結果として経験できることです。
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待遇 |
無給、交通費支給(1日1,000円以内) |
活動時間 |
週10時間(必須)
- 全体(事務所):土曜日10時〜17時(内1時間は休憩)
- 個別(在宅):活動日以外にも各自が決めた曜日で計4時間(5時〜22時の間)
※事前に了承を得て変更することは可能です。
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活動地 |
HFW事務所(東京・飯田橋)(状況に応じて、オンラインも) |
応募方法 |
必要書類を以下応募先まで電子メールにて送付。書類審査後、面接。
▼必要書類
- 履歴書
- 志望動機(A4 1枚以内)
- 課題(A4 1枚以内、詳細は以下の「課題」を参照ください。)
書類応募締め切り:2025年3月28日(金)
➡ 事前説明会(任意参加)
➡【1次選考】書類審査
➡【2次選考】面接(4月5日(土)、4月12日(土) (予定))
➡ 結果通知・内定(4月14日(月)(予定))
- 書類応募の前にご都合の合う方はぜひ事前説明会にご参加ください。
- 1次選考の結果と2次選考については、担当者より3月中にご連絡いたします。
- 面接は、対面(事務所)かZoomのいずれかの方法を選択できます。)
- 「採用選考における個人情報の取扱いについて」をお読みください。応募された方は、ご同意いただいたものとみなさせていただきますのでご了承ください。
- 未成年者の場合は、必ず保護者の許可を得るようにしてください。
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課題 |
A4サイズ(Wordなど)1枚以内で、以下のテーマからひとつ選び、回答してください。ファイル名には氏名も含め、PDF形式で提出してください。また、何らかの資料を参照した場合、出典を記載してください。
- あなたが特に関心を持つ食と関わる課題をひとつ挙げてください。その上で、WEB検索や資料の参照なども活用しつつ、その課題と関連する事柄を3つ挙げて、どのようにつながっているのかを説明してください。(例:フードロスと給食の時間の短さ:学校の時間割とも関連するが、制限時間以内に食べきれない生徒もいる。)
- あなたが特に関心を持つ食と関わる課題をひとつ挙げてください。その上で、企業・団体の取り組みも参照しつつ、その課題の解決策(グローバル・ローカル問わず)を提案してください。実現可能性は度外視して構いません。
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連絡先 |
▶️お問い合わせ先:ご不明点や相談事項は下記までご連絡ください。
foodsystems@hungerfree.net(担当:西平・田中)
▶️応募先:応募書類はこちらにメール添付でお送りください。
recruit@hungerfree.net(担当:田中)
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メンバーからの一言 |

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食料問題について昔から興味は持っていたものの、実際に長い時間をかけて、私たちに何ができるかをメンバーと話し合うという経験はフードシステム変革推進チームが初めてでした。同世代で似た興味関心を持つメンバーと話し合うことで新たな視点に気づくことができ、また自分自身のモチベーションを上げることにも繋がりました。同じ志をもつメンバーと一緒に、マッピングなどを用いて長い時間をかけて、食について考える機会は滅多になく、他では得られない貴重な経験をすることができました!ぜひメンバーの一員となって食について深く考えてみませんか?(濱野さん) |

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昨年10月に開催されたグローバルフェスタで、私はハンガーフリーワールドの賛同団体が出展しているブースを訪れ、インタビューを行いました。実は、それまで「賛同団体」について詳しく理解していたわけではなかったのですが、今回の訪問を通じて、その活動内容や取り組みについて学ぶ貴重な機会となりました。さらに、その内容をSNSに投稿したところ、多くのリアクションをいただき、私たちの「つながり」の大切さを改めて実感することができました。ぜひ皆さんもこのつながりを私たちと一緒に築いていきましょう!(矢田さん)
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フードシステム変革推進チームでは、食料問題について分析し、課題を見つけるだけでなく、日々の活動を通じてファシリテーション能力も身につけることができました。事前にアジェンダ(予定)を整え、時間を意識しながら進行することで、議論が円滑に進むようにすることの重要性を学びました。毎週活動を行うため、この進行方向が習慣化され、自然に身につくようになります。このように失敗を重ねながら繰り返し経験できる環境が、ファシリテーション能力向上繋がったと実感しています。皆さんもこのような環境で、一緒に食について学びましょう!(村上さん) |
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事前説明会のご案内
説明会では第3期メンバーが、実際に取り組んでいる活動などについてご紹介します。
HFWってどんな団体? フードシステム変革推進チームではどんな活動をするの? など、直接メンバーや担当職員に質問もできますので、応募を検討している方は、ぜひお気軽にご参加ください。
⚫︎説明会の日程:
①2025年3月15日(土)14:00~15:00(形式:対面・オンライン)
②2025年3月18日(火)19:30~21:00(形式:オンライン)
(19:30-20:30:活動報告会、20:30-:希望者向け4期生応募前説明会)
③2025年3月22日(土)10:30ー11:30(形式:オンライン)<3/17追加>
⚫︎会場:Zoom
▶️ 事前説明会 参加申込みフォームより申し込みください。折り返し担当者よりご連絡をいたします。
※説明会への参加は任意です。ご予定が合わない方は直接応募していただいて構いません。
2025/3/17 事前説明会のご案内を修正しました。