中期計画と長期ビジョン : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

中期計画と長期ビジョン

~着実にビジョンを実現するために~
HFWの4つのバリュー、包摂、連帯、誠実、革新を意識し、計画、実行、評価、改善をていねいに行っています

【2024-2033年度の中長期計画】
いよいよ攻めの事業実施のフェーズに

「手堅い事業実施」「サステナブルな運営の実現と定着」という前中期計画の目標に対して、未了の部分があり、物価上昇など財政面での新たな脅威もあります。しかし、2023年に「2030年の姿」を再点検し、改めてこの姿をめざすことを決意しました。いよいよ前中期目標で掲げた「2024年度から攻めの事業実施を実現する!」の実施フェーズに突入します。2024年度は、2023年に着手した基本方針について検討し最終化。各部門、各支部の策定中の計画を詰めていきます。

    ●基本方針で検討していること
    1.受益者と支援者中心/2.セクターを越えた連携/3.人びとの意識と行動の変容を追い風に/4.NGOの常識に縛られない価値/5.活動地域と事業領域の選択と集中の準備/6.支援の着手から卒業に至る事業モデルの構築 など

各支部、部門の計画案

支部は、ブルキナファソに続き、バングラデシュ、ベナン、ウガンダでも、現事業地の住民組織の自立運営をめざします。そして、2030年までに新たな事業地を選定し、事業実施に向けた活動を進める計画です。

■バングラデシュ

女性グループ連合会の自立運営をめざす
2地域の女性グループ連合会は、2027年と2028年の自立が目標。連合会の状況を確認しながら、行政との連携や自立運営に必要な能力の強化支援を続けます。また、若者が役割を果たせるようにします。


■ベナン

2026年の支援終了をめざし、栄養維持の仕組みづくり
2026年に支援終了をめざしている現活動地では、地場産品の生産から消費まで、「食料への権利」実現に向けた仕組みづくりに注力。住民が計画した事業を通じて住民の能力強化を支援します。


■ブルキナファソ

新活動地で住民が主体の持続可能な農業プロジェクトを実施
住民が調査し立てた計画から、まずは農業プロジェクトを開始。住民による意思決定、住民組織の能力強化に重点を置きます。行政との連携と若者参加に配慮し、子どもと若者のセーフガーディング(CYS)にも取り組みます。


■ウガンダ

4つの協同組合の能力強化を支援
能力強化を支援をしている4協同組合の、2026年の自立が目標。HFWが実施した研修や事業で得た知見を、組合員から次の組合員に伝えるなど、組合内での能力強化への取り組みを支援します。


■日本

海外の開発と日本のフードシステム変革を「見える化」
海外での地域開発と日本のフードシステム変革の両輪が世界の飢餓の終わりにつながることを「見える化」。HFW独自の価値を社会発信し、理解者を増やします。2030年までに年5500万円利益増が目標。


■本部

組織基盤を強化して業務の質を高め、活動をサポート
5国のハブとして、全活動の実現性と成果を高めます。業務の質を高め、組織基盤強化をさらに進めます。積極的に人と知的資産に投資。社会変化に対応した価値創造をめざします。


現在の中期目標の土台

HFWは、2015年に長期ビジョンを定めました。

2030年末までにめざしている姿(長期ビジョン)

多様化、深化する「食料への権利」を取り巻く課題を根本的に解決することができるよう、HFWは地域開発分野においてモデルとなる事例や自立した地域を創出している状態になります。

Q. 根本的に解決とは?

A. 飢餓が軽減ではなくゼロになり、維持されている状態です。HFWは、そのためには、HFW自身が活動地を広げ続けるやり方では限界があると考え、活動を集中してモデル地域をつくり、その好事例をさまざまな地域の行政や住民に採用してもらう構想を持っています。2030年以降は、その好事例を広める活動に注力できるよう、現在の活動地で、2020年末までに好事例を1つ以上つくり、2030年までにさらに増やし、経験を積み重ねます。

2022-2023年度の中期目標の評価
2016-2020年度の中期目標の評価
2006-2015年度の中長期目標の評価