活動レポート 日本

2014.03.31 日本

NGOと企業の質の高い連携に向けて。 シンポジウムの企画・運営に携わり、HFWの連携事例も紹介しました

HFWの事務局長渡邉は、モデレーターとしてパネルディスカッションを進行させた

2月27日(木)、汐留の電通本社ビルにて、HFWが参画する「NGOと企業の連携推進ネットワーク」と「動く→動かす」の共催、株式会社電通の企画協力により、NGO×企業連携シンポジウム「一歩先を行く、質の高い連携に向けて」が開催されました。このシンポジウムは、これまでの企業とNGOの連携事例を紹介しつつ、これからの連携のあり方を模索するもの。定員80名を大幅に超える103名の参加があり、このテーマへの高い関心がうかがえました。

事例発表では、HFWとリー・ジャパン株式会社の取り組みを、本件を協働するNGOのACE(エース)代表の白木氏が発表。このオーガニックコットンプロジェクトは、リー・ジャパンがウガンダで栽培するオーガニックコットンで作ったジーンズの売り上げの一部を、HFWのウガンダ事業に寄付するというもの。HFWは、リー・ジャパンからの提案に際して、製造過程で児童労働が行われる可能性があるので監査を入れ、もしあった場合、きちんと対応できるようにすることを連携の条件にあげました。リー・ジャパンは了承し、児童労働の撤廃と予防で実績のあるACEが監査に加わることになったという事例です。実際に児童労働はありませんでしたが、白木氏は、HFWが寄付がなくなることを恐れずに監査を提案したことに言及。企業とNPOの質の高い協働のためにはリスクを恐れないこと、また、社会問題の解決に寄与するという方針からぶれずに、双方が目標を共有していることが大切だと伝えました。

その後、パネルディスカッションではHFWの渡邉事務局長がモデレーターを努め、パネリストとして、ユニリーバ・ジャパン株式会社の伊藤氏、株式会社ファーストリテイリングの上田氏、ACEの白木氏、オックスファム・ジャパンの山田氏が登壇。単に、NGOが企業の行動を監視する形や、企業がNGOを支援する一方通行の連携だけでは、大きな進展が望めず、資金面などの要因から短期的な活動になりがちになること。その状態を超えてお互いの特性を理解し、同じ目標をめざす対等な連携を行うためには、企業、NGO側にこれまで以上にお互いの価値観を理解する力が求められるという議論がなされました。 これを受け渡邉は、かつてない規模で企業とNGOが連携を行うようになり、基盤が整ってきた、今後は企業とNGOのトップのリーダーシップが鍵となると示唆し、閉幕しました。

その後、名刺交換会が行われ、企業とNGO双方が活発に交流を深め、シンポジウムの議論も深められました。

HFWが寄付先に児童労働の監査の提案をしたことに触れるACEの白木氏

多くの参加者がメモをとりながら、熱心に話を聞いていた

最近、官民の連携についてのシンポジウムにも、何度か行きました。連携に注目が高まっているのかなと感じます。今日は、実現可能な例が示されているように思いました。(NPO職員・女性)

連携の意識を企業のトップに浸透させるためには、もっとNGO側の努力が必要だと感じます。(一般・男性)

以前は、企業がNGOを支援するというのが連携の形の主流でしたが、今は一緒にどうつくっていくかという流れになってきていると感じます。これからはNGOが企業の戦略やマネジメントを理解することなしには、一緒につくっていくことは難しいと思います。また、企業への理解ができる人材がいるNGOは強いと思います。逆に、そのような人材のいないNGOとの間には格差が生まれてしまう恐れがあります。(企業・男性)

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