自らも栄養士めざして勉強しているインターンがイベントを企画
HFW国内活動担当インターンが、10月の「世界食料デー」月間に合わせ、10月26日にHFW事務所で“トークナイト「栄養×国際協力」”を開催しました。学生から社会人まで、19名が参加しました。
はじめに管理栄養士の星川あいさんと深澤恵美さんに、青年海外協力隊として栄養改善に携わった時のプレゼンテーションを行っていただきました。
星川さんが派遣されたフィジーではジャンクフードが人気で、国民の死亡原因の80%が生活習慣病を占めています。そこで、星川さんは小学校でお弁当の栄養バランスチェックや中身の改善支援などを行い、子ども、保護者、先生に働きかけてヘルシーランチの提案をしました。人々の食生活を変えるのは難しく、時間もかかるなか、「現地の人の食文化を否定しないよう伝え方を工夫した」という話が印象的でした。「ヘルシーランチを実践したよ」と報告をもらえると、やりがいを感じられたそうです。
深澤さんはキリバスへ派遣されました。太平洋の真ん中に位置する島国キリバスは野菜が採れず、ごはん・魚・砂糖水を中心とした生活で、国民の半分が肥満、1/3が糖尿病患者です。子どもの頃お母さんが作ってくれた野草の天ぷら弁当をヒントに、野草を活用した調理実習を年間130回以上行い、帰国された今も同僚が調理実習を継続して開いているそうです。
続く交流タイムでは、プレゼンターに質問したり、グループ内でそれぞれの思いを共有したりしました。2人の話を聞いた参加者からは「食文化やその地域で手に入る食材は何かを考えることが必要」という声も。どのグループも終了時刻を過ぎても話は尽きず、大盛況でした。
イベントの最後にはイベントを主催したインターンが「世界食料デー」月間について紹介。栄養士の資格を持って働いている方や、取得を目指して勉強している方など、食料問題への興味関心が高い参加者のみなさんに、行動を呼びかける機会になりました。
2人のプレゼンテーターに次々と質問が飛ぶ
交流タイムではテーブルごとにグループで活発なやりとりが行われた