
自慢のピタを並べ終えて、ピタメラの準備は万端
ウィメン・エンディング・ハンガー(WEH)支援
2011年12月、HFWが支援する女性の自助組織WEHが、カリガンジ郡で毎年恒例の「ピタメラ」を開催し、大成功に導きました。ピタメラは、米粉のお菓子「ピタ」を手づくりし、屋台で販売するお祭り。バングラデシュ各地で開催され、冬の風物詩となっています。一般的には、女性たちはピタをつくるだけの役目。しかし、カリガンジ郡のWEHが開催するピタメラでは、販売、さらには企画や準備まで女性が行います。
WEHのメンバーたちは、HFWのアドバイスを受けながら、何ヵ月も前から準備をしてきました。街の商店や企業に協力を呼びかけ、会場設備やピタコンテストの賞品を寄付してもらうことに成功。はじめて企業訪問を行った前年よりも、多くの協賛を得ることができ、女性たちは自信を深めました。
また、それぞれの出店についても「私のピタはいい素材を使ってるのよ」、「やっぱり味が大事よ」と、ほかに負けまいと闘志を燃やします。さらに、デザインを工夫したり、伝統的なピタにこだわるなど、コンテストを意識して何週間も前から戦略を練る人も。女性たちは、表舞台でも臆することなく力を発揮するようになってきました。
お祭り当日、HFWカリガンジ事務所の隣につくられた会場には、WEHメンバーや近隣の商店など40店が出店。前年の2倍、1万人近い来場者がある盛況ぶりでした。会場を訪れた男性が「年々、進歩しているし、ここの女性たちは多才だね。秘められたパワーを感じる」と話すなど、ピタメラを通じて、女性たちの力が地域で認められてきています。(バングラデシュ支部 プログラム・ディレクター:アンジュマン・アクター)
見ているだけでも楽しい、さまざまなデザインのピタ
見事入賞し、賞品を受け取る女性
「ピタメラからはやる気をもらえるの」
「ピタメラからはやる気をもらえるの」 ジュティさん(カリガンジ郡モリクプール村 WEHメンバー)
Message from Bangladesh
私の村では見られないいろいろな種類のピタを見て、本当にやる気をもらいました。つくり方もカリガンジの女性たちから聞いたので、ボダに帰ったらピタを作りたいと思います。ボダの他のWEHメンバーとも話し合い、私たちもピタメラをやることにしました。
ジョスナ・アクターさん(ボダ郡バニアパラ村 WEHリーダー)