生活スケジュールを話しながら自己紹介
5月11日、HFW事務所で大学生を対象にした「おしゃべりカフェ」を開催しました。企画したのは自身も大学生のHFWの国内活動担当インターンです。自分と同世代の若者たちと飢餓や食料問題について、顔を合わせて気軽に語り合う機会をもつことで、その後身近な人たちに伝え、広めてもらおうと企画。大学生5名が参加しました。
イベントを企画したインターン自身も含め参加者は、ふだんの生活では身近な人と面と向かって社会課題についての話をする機会は少なく、パソコンやスマートフォンの画面に向かっている時間が長いといいます。情報も画面越しに得ることがほとんどとか。最初に参加者に一日のなかで画面を見ている時間を書き出してもらうと、予想どおり長時間で、なかには、寝ている時間帯以外は画面を見ている人も。対面でのおしゃべりの時間がほとんどないことを改めて全員で実感しました。その後、HFWの活動説明に続き、昨夜食べた食事を振り返ってもらうことから「飢餓」と自分たちの生活とのつながりを考えてもらいました。そして、バングラデシュの大学生のメッセージ動画を視聴し、食べられることが当たり前でないことを実感をもって理解できたようでした。その後、自分たちが飢餓の解決のためにどのように行動するかを考え、身近な人に伝える活動について計画を立てました。
同じ大学生ということもあり、参加者同士終始リラックスしてさまざまな意見を出し合うことができました。終了時間になっても話が尽きず、連絡先を交換するなど新しいつながりも生まれました。そして、イベント終了後、参加者からさっそく「母親に伝えました。翌日も大学の先生に伝えました」と報告が。その後別の参加者からも母親に伝えたとの報告がありました。お母さんからは「これからも生きていく若者たちの未来がよりよいものになるよう、私も行動しなければならないと感じました」と感想が寄せられました。
SNSのような短時間に多くの人に伝える方法がある一方で、少ない人数でも相手の表情を見ながらじっくり語り合う意義を改めて感じてもらうことができました。
私たちの暮らしと飢餓のつながりについて話すインターン
参加者の声
教えていただいたこと、資料をもとに母に話したところ、9人に1人が食料不足ということに一番驚かれました。そしてどうにかならないものかと眉間にシワを寄せて一緒に真剣に考えてくれました。
このイベントが自分には短すぎると感じてしまうほど、充実した時間でした。関連したものや似たようなイベントにこれから参加していこうと思います。
イベントを企画したインターンの声
一から企画して運営するのは、初めての経験でしたが、対象を同世代にしたので、画面に向かう時間が長かったり、友人と真面目な話をしづらかったりという自分がふだん直面している課題から発想して企画しました。定員の5名があっという間に埋まり、関心が高いことがわかりました。イベントでは、大学生同士ということでとても話やすく、いい雰囲気で進行できました。参加した方からは「ぜひこういうイベントをもっとやってください」と言われ、意義を感じてもらえたのはよかったです。次は、「ぜひ自分で企画してやりたい!」と言ってもらえる内容で実施してみたいです。