“WORLD FOOD NIGHT 2019”を開催。飢餓の解決につながる行動のヒントを得る機会に : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート 日本

2019.10.26 日本

“WORLD FOOD NIGHT 2019”を開催。飢餓の解決につながる行動のヒントを得る機会に

台風が接近するあいにくの天候のなか41名が参加

世界の食料問題に興味がある人や、解決のために行動している人が集まり、つながるためのネットワーキングイベント”WORLD FOOD NIGHT”。HFWが事務局を務める「世界食料デー」月間2019が10月11日の夜に開催しました。

5年目となる今回のイベントでは、食料問題解決に向けてアクションを起こしている6名にプレゼンテーションをしていただきました。最初は国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所の松岡幸子さん。世界の食料問題の現状について、持続可能な開発目標(SDGs)や個人でできるアクションの視点から話してもらいました。日本漁業認証サポート代表の鈴木允さんは、漁業を取り巻く現状や、持続可能な漁業を広げる取り組みとしてMSC漁業認証(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会による「海のエコラベル」)を説明。株式会社麺屋武蔵の矢都木二郎さんには、廃棄されがちな魚のアラを使った「あら~麺」の取り組みについて紹介していただきました。

交流タイムを挟み、後半はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの大沼照美さんからスタート。「栄養」の重要さや2020年に東京で開催される栄養サミットへの期待を話していただきました。株式会社tabekifuの坂入千佳さんは食品ロス解消を寄付につなげるアプリについて紹介。大学生の岸本華果さんからは、食料問題に関心をもったきっかけや、恵方巻きの大量廃棄に反対する声を届ける「Stop!えほロスcampaign」について教えてもらいました。

プレゼンターと参加者を交えた交流タイムでは、プレゼンターに質問をしたり、自分の活動を紹介したりしながら、食の問題を解決するための情報交換をしました。今回は特別に麺屋武蔵より「あら~麺」が提供されました。参加者からは「おいしい!」という声がたくさん聞こえ、みなさんスープまで残さず完食。同じものを食べながらの会話は終始盛り上がり、交流を楽しんでいる様子でした。

国連機関、NGO、企業、大学生といった立場も経験も多様なレゼンターが話してくれたこともあり、「さまざまな視点から食料問題を考えることができ、視野が広がった」「いろいろなカタチで食料問題に関わる人のお話が聞けて、興味深かった」などの感想をいただきました。また、「身近なところから自身の行動を変えていきたい」という声も聞かれ、食料問題解決のためにアクションを起こす後押しになったようです。

 

参加者同士でも活発に語り合うことができた

会場の一角には、HFWはじめ参加団体の資料が置かれ情報提供した

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