アフリカの魚市場を説明する杉山氏
7月14日、東京・神楽坂のアフリカ料理レストラン「トライブス」が、毎月恒例の「チャリティ★ナイト」を開催。のべ30名以上が参加しました。
今回のテーマは7/20海の日にちなみ、「アフリカの海を知ろう!」。ンビカ・ヤ・ンビシ(魚のコロッケ)やザンジバルサラダ(シーフードサラダ)など、さまざまな魚料理も並び、珍しい名前のメニューに参加者は興味津々の様子。中盤では、水産分野で活躍する独立行政法人国際協力機構(JICA)国際協力専門員の杉山俊士氏がゲストとして登場。アフリカでは、土地を持たないもっとも貧しい人たちにとって、漁業が貴重な生活手段であることを紹介しました。また、日本人になじみ深いカタクチイワシなどの魚が並ぶ西アフリカの魚市場の写真を使って、日本とのつながりを解説。魚輸入国の上位100位以内にアフリカ諸国が16ヵ国も入っていることを伝え、「大阪出身の人、手を挙げて! 好きな食べ物は?」と質問し、「たこ焼き!」と返事があると、タコも多くはアフリカから輸入している事実を伝える場面も。参加者は和やかな雰囲気の中、アフリカの魚事情を知ることができたようです。
この日は食事とドリンク合計130食が売れました。一食500円につき20円の寄付の合計2600円は、HFWと緑のサヘルが行うアフリカでの支援に使われます。
ンビカ・ヤ・ンビシ(魚のコロッケ)
初参加の人もリピーターの人もうちとけ、にぎやかな店内
参加者の声
「今回は初参加でしたが、オリジナルのお料理やカクテルがおいしく、お話もためになって、とてもいいイベントでした。また参加したいです」(30代・女性)
「『魚を与えれば、その人を1日養うことができる。魚の釣り方を教えれば、一生養うことになる』この言葉の意味の一つは、一時的な援助よりも自立を支援することが大切だということ、もう一つは、貧困に苦しんでいる人は知識や経験をしっかり持っていて、それを生かせない状況が貧困を生みだしているのだから、支援するときには、何が原因か本質を見極める必要があるということ、という杉山さんのメッセージが印象に残りました」(20代・女性)