
食料問題解決のための行動が重要だと訴えながら街中を行進する参加者
2021年10月18日、HFWが支援する協同組合のひとつ、ルグジ区の協同組合が主催して、世界食料デー(10月16日)を記念するイベントを開催しました。HFWが支援する4つの区の協同組合員と、招待客、会場周辺の住民等160人あまりが参加。参加者は市街を行進しながら「食料への権利」実現に向けた行動を起こすよう呼びかけました。
イベント会場ではルグジ区の協同組合員が収穫物や新しい手工芸や食品加工の技術を紹介しました。これは、これまで協同組合が地道に取り組んできた活動の成果です。
協同組合では、HFWの研修を活用して組合員の「食料への権利」に関する理解を向上させたうえで、希望した組合員が融資を受けられるようにしました。その結果、 HFWが支援する4つの協同組合全体で 75%の組合員家庭が、まずは自ら食料を育て家族を賄えるようになりました。そして余りを販売してささやかな収入を得るようにもなりました。さらに今では約半数の組合員が養豚や養鶏、手工芸品の製作などの小規模なビジネスを始め、収入の向上に取り組んでいます。
イベント当日は、中央および地方の行政や市民社会など、食料安全保障の関係者を関係強化のために招待しました。HFWとHFWが支援する組合の活動の成果を紹介し、さらに参加者全体に向けたスピーチもいただきました。
後日、招待した地域の行政担当官と事業のモデル化や情報交換、共同での課題解決について議論するなど、さらなる連携を進めています。
協同組合員は農作物や手工芸品を展示し、イベント参加者に取り組みを紹介
来賓として招待した食料安全保障の関係者からはスピーチをいただいた
ブラスバンドが行進を盛り上げた
Message from Uganda
今回のイベントは、HFWから支援を受ける協同組合同士で知識を共有し、関係構築を行う貴重な学習機会でした。さらに、互いの事業の成果を紹介し、政府に対して将来的な支援を訴えるチャンスでもありました。今回はルグジ区の主催でしたが、他の活動地でも同様のイベントが開催できるといいなと思います。
ムクイェ・ジョシュアさん(トゥンバリ・ルウェンウェデ区 協同組合 若者コーディネーター)