
トイレを使った後は手洗い
カブブ区・水と衛生
2008年3月からカブブ区で実施していた井戸・トイレ建設事業が9月に完了。人口約6000名に対して深井戸1基しかなかったカブブ区内4ヵ村に、計16基の浅井戸が完成し、またカブブ区全7ヵ村に各1ヵ所ずつ計7ヵ所の公衆トイレが設置されました。
赤痢や寄生虫症など、汚染された水が原因の病気に長い間悩まされていた住民からは、「これで子どもが病気にかかりにくくなり、医療費も減ります」と期待の声が寄せられています。市場周辺では、藪などで用を足す人たちが多くいたため地下水が汚染されていましたが、トイレにより衛生状態が守られるようになりました。
また、今まで何キロも歩いて水汲みに行っていた子どもや女性たちは、その時間を短縮でき、勉強や畑仕事にあてることができるようになりました。
HFWでは、住民の選挙で選ばれた管理委員に井戸やトイレの管理と修繕を任せています。9月には、各地域の管理委員に対して、井戸の周辺を清潔に保つ方法、トイレの消毒法についてなどの日常的なメンテナンスや公衆衛生の知識に関する研修を行ったほか、各住民が水汲みできる時間帯や修理のための積立金徴収などのルールを住民自身に決めてもらいました。今後は、このルールをもとに、住民自身が井戸とトイレを守っていきます。
なお、この事業は、外務省の日本NGO連携無償資金協力の資金を得て実現しました。
井戸で順番を待つ