素材の皮のむき方を丁寧に教えてもらう
乳幼児と母親の栄養改善
ナッケデ区、トゥンバリ・ルウェンウェデ区で成果をあげて終了した子どもの栄養改善事業を、2014年7月から新たにカブンバ区で20世帯を対象に始めました。母親と父親に、栄養知識と消化吸収のよい調理法について、また、栄養価の高い作物の栽培方法について研修を実施。サツマイモやカボチャなどの緑黄色野菜の苗を提供しました。さらに8月には乳ヤギ飼育の研修を行い、ヤギを提供。これらの研修で習ったことが家庭で実践できているか定期的に確認したところ、ほぼ全世帯で実践できていました。その結果、対象となる5歳未満児28名のうち、9月の時点で19名が標準体重以下でしたが、2015年2月には7名にまでに減りました。
実は、最初に実施したナッケデ区では、研修だけでは実践率が50%に留まり、全世帯がきちんと実践できるまでに4ヵ月間フォローし続ける必要がありました。その理由は、研修に参加したのは母親だけで、家庭で実践しようとしても家計を握る父親の理解が得られなかったからです。そこで、その後実施したトゥンバリ・ルウェンウェデ区では、父親にも研修に参加してもらいました。その結果、家族全員で子どもの栄養状態に気を配るようになり、順調に成果がでました。今回のカブンバ区でもその成功に習っています。
事業を終了した地区では、HFWが支援する各協同組合に、その後のモニタリングなどを委ねています。さらに今後は、住民たち自身で事業を運営できることをめざします。
今回のカブンバ区では対象世帯数が少なかったため、2015年度は引き続き同区で、新たな世帯を対象に、これまでに蓄積されたノウハウを生かしながら実施していく予定です。
父親も含む大勢の参加者が集まって、栄養と調理について学ぶ
地元で手に入れやすい食材について、含まれている栄養や消化吸収しやすい調理法を紹介
標準体重に満たない子どもの割合
Message from Uganda
ザウェッデ・ルースさん(24歳)と3歳の娘さん
調理ワークショップの様子