ナッケデ区では、トウモロコシの収穫量がこれまで2エーカー(約8094㎡)で1000kgだったのが2700kgに増加
協同組合支援
2013年度に相次いで協同組合化したナッケデ区とルグジ区の住民グループ。ナマユンバ準郡の助成金を獲得し、組合事業の拡大に着手していました。2014年度に入り目立った成果が上がり、さらに事業を拡大しようとしています。
ナッケデ区では高品質のトウモロコシの種子代として150万ウガンダシリング(約6万円)の助成金を獲得していました。このトウモロコシを栽培したところ、2014年1月には従来の2.7倍の収穫量に。組合員たちは食べる分を確保したうえで、トウモロコシを販売。収入が2倍になったことで食生活が大幅に改善し、家屋の建材や衣類も購入できるようになりました。この成功を受け、2014年度は高品質の豆や稲の種も購入し育てています。また、収穫物をより高く販売できるよう、組合員たちは組合でまとまって売買の交渉をすることも決めました。一方、ルグジ区では、組合の事業である冠婚葬祭時のケータリングサービスの設備や資材の充実のため250万ウガンダシリング(約10万円)の助成金を獲得。その後、注文が増えて知名度も上がり、組合員の収入が増えました。元々、ウガンダでは需要が高いサービスのため、組合では増えた収入の一部をさらに投資。一層、多くの注文を集めるという好循環が生まれています。
このように住民に大きな自信ときっかけを与える助成金。実はとても狭き門で、ナマユンバ準郡の場合だと100団体が申請しても10団体しか認められないほどです。HFWは申請の際に、書類の書き方などきめ細やかなサポートを行いましたが、獲得後も報告作業や事業へのアドバイスなどを続けています。
ルグジ区のケータリングサービスの看板。宣伝にも力を入れ、大勢の人の目にふれるよう道路そばに立てている
ルグジ区の協同組合メンバーの会議。いい意見やアイデアはすぐに実行に移している
Message from Uganda
助成金を獲得してからケータリング事業が順調で収入が増えたので、みんなのモチベーションが高まり、チームワークも良好です。新たに10名、組合に加入しました。先日、組合員で資金を出し合って、鶏を購入することに決めました。ヒナを飼育して卵や鶏肉を組合を通じて販売します。 また現在、作物の皮などの廃品を利用をした燃料を製造することで、薪を使わず環境を保全しようと、エネルギー省に助成金を申請してます。仲間と新しい事業ができることにワクワクしています。最終的な私の目標は、農業を基盤として収入を増やし、組合員の生活を改善していくことです。
ジェンバ・リディアさん(ルグジ区組合リーダー)