法人化を祝うセレモニー。登記証明を持って記念撮影
協同組合支援
2012年6月、HFWが活動する4つの区で、飢餓のない地域づくりを担ってきた住民グループ「ハンガー・フリー・ゾーン(HFZ)委員会」が、住民組織として法人化しました。
今回の法人化は各区の委員会が2011年10月から準備してきたもの。住民のほとんどが農業で生計をたてているこの地域の飢餓をなくしていくためには、協同組合を結成して、地域ぐるみでの農業経営の強化が必要だとHFZ委員たちは考えていました。しかしウガンダでは、協同組合として登記するには、先に法人としての活動実績をつくることが必要です。また法人化すれば、行政から農業技術指導、融資、助成などのサービスも受けられるようになります。
そこでHFWのサポートのもと、委員たちが一丸となって、定款の策定や申請書類づくりなどの準備を進め、今回の法人登記に至りました。2012年9月には、本部から出張中の職員も参加して、法人化を祝う式典を開催。委員代表のスピーチでは、「これまで農産物を貯蔵できず安い時期に買い叩かれたり、余らせて腐らせたりする住民もいました。これからは、行政などから融資を受けて貯蔵庫を設置するなど、自分たちで農業の課題を解決し、飢餓のない地域に近づいていきたいです」と、決意の声が聞かれました。
ウガンダ支部がこの地域で活動をはじめて11年。今回の住民グループの法人化は、HFWが飢餓のないモデル地域を作り上げ、その効果を周りに波及させるという青写真を実現化するうえで、大きな転換点になるものと思っています。
(ウガンダ支部 事務局長:バッテ・フレドリック)