TICAD Ⅵに向けたイベント「みんなのTICADフォーラム」で、アフリカの課題と魅力を伝えました : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート 日本

2016.04.18 日本

TICAD Ⅵに向けたイベント「みんなのTICADフォーラム」で、アフリカの課題と魅力を伝えました

大学の教授や学生、NGO職員など、さまざまな立場の参加者が集まり、熱心に講演に耳を傾けていた

3月19日、20日に、HFWが参加する市民ネットワークforTICAD(Afri-can)が「みんなのTICADフォーラム」を早稲田奉仕園で実施しました。日本の人々にアフリカをより深く知ってもらい、8月に開催されるアフリカ開発会議(TICAD)に関心を持ってもらおうと企画。2日間で218名が参加しました。多様なセッションが開かれ、登壇者として、アフリカ市民社会の代表者たちが熱弁をふるいました。彼らは、8月のTICADの参加者でもあります。

オープニングセッションでは、2015年にノーベル平和賞を受賞したチュニジアの「国民対話カルテッド」の副代表アリ・ゼディニ氏が登壇。ゼディニ氏は、「チュニジアの民主主義確立はチュニジア市民全体の功績である」と語ったうえで、暴力ではなく、話し合いで平和を実現させるためには女性や若者も社会に積極的に関わることが重要であると述べました。ついで、日本でタレントとしても活躍しているオスマン・サンコン氏が登壇。サンコン氏は、日本人のアフリカに対する関心を高めるためには、若者の力が不可欠であると熱く語りました。また、持続可能な開発目標(SDGs)やアフリカ経済などについてセッションごとに講演とパネルディスカッションが設けられました。 午後には、アフリカの環境についてのセッションも行われ、先進国の生活が気候変動を引き起こし、アフリカの農業に打撃を与え、貧困問題にもつながっているという指摘がなされました。

また、環境や政治経済だけでなく、音楽や写真、ランチタイムに用意されたブルキナファソ料理などを通してアフリカの文化とその魅力も伝えることができました。

オスマン・サンコン氏 (中央)と日本の若者2人が登壇。自らの経験から感じたアフリカ像と、日本人が抱くアフリカのイメージは大きく違うと指摘

ランチは伝統的なブルキナファソ料理。右はタマネギとチキンを煮込んだシチューのチキン・ヤッサ。左はサモサ

参加者たちは料理を味わいながら、午前中の講演について感想を語り合った

参加した方のコメント

アフリカの貧困に興味があり、今回参加した。アフリカ社会の現状や開発について知ることができて良かった

市民社会が中心となって民主化を達成したチュニジアの例は、まさに奇跡であると感じた。

民主化するために、暴力的になることなく、平和的に解決する方法についてのアリ・ゼディニさんの話が興味深かった。

日本の最新レポート