農園は1エーカー(約4047㎡)の広さで、トゥンバリ・ルウェンウェデ区の協同組合長とYEHメンバーで手配。まずパッションフルーツとカボチャの苗を植えた
若者によるモデル農園運営
48名のYEHウガンダメンバーが、トゥンバリ・ルウェンウェデ区の土地を借り、9月から共同で農園運営を開始しました。参加するYEHたちの大半は、貧しい農家の出身が多く、都市部での就職は難しいものの、農業では収入が低いため就農にも希望を持てない若者たちです。そこで、YEHメンバー自身が、モデル農園を運営し、でさまざまな知識とスキルを身に着けて農家として自立できるようにと企画しました。
この事業では、農業コンサルタントの指導のもと、講演や研修を実施。参加者は、新しい品種の栽培や、肥料、農薬の効果的な使い方、販売方法、収支の管理などを学びます。そして、農園で実際に試し、実践的な能力を身につけます。2020年頃までに彼ら自身が農家として十分な収入を得て、自立できることをめざしていますす。
また、この事業には、HFWの4つの活動地区以外のYEHメンバー4名と、活動地区の協同組合長も参加しています。自身が農家として自立していくだけでなく、地域の農業リーダーとしてここで得た知識を自分たちの地域の農家へ伝えることのできる人ととして、48名のYEHとともに選ばれました。参加者たちは、学んだ知識やノウハウを地元の農家に伝え、地域全体の農業収入の向上に貢献する役割を担っています。
農業収入が向上すれば、農業に就く若者も増え、若者の失業率の改善につながります。さらに食料生産に従事する人口が増えることは、食料の安定供給につながり、人々の栄養状態の改善が期待できます。十分な食料を自らの手で生産したり、増えた収入で購入したりすることで、地域全体の「食料への権利」が実現できるのです。
苗を植える最適な場所と植えつけ手順について、説明を受ける
直面した課題を共有して、みんなで解決策を考える