世界63億人の縮図を100人で体感
世界人権デーの12月10日に世界各地で同時開催されたホワイトバンドキャンペーン。日本国内でも、約40箇所でさまざまな集まりがありました。東京の築地本願寺では、貧困・貿易・人権の3つをテーマに、ワークショップとセミナーが開催されました。 HFWからはバングラデシュ・ベナン・ウガンダ・ブルキナファソ各事務局長が出演し、自国の貧困に苦しむ人々の生活や、現場が抱えるる問題などについて説明。各イベントに集まった幅広い世代の参加者からは「現地で暮らす方から直接話を聞く貴重な機会ができた」との声があり、意見交換も熱く繰り広げられました。
[プログラム内容]
「世界がもし100人の村だったら」ワークショップ
何人の人が食べ物があって、飲み水があり、教育を受けられるのか… を実際に100人でシミュレーション! 世界のまずしさがどのように生み出されているのか、またそこにどう私たちが関わっているのかをリアルに体感しました
「WTOって何だ! 世界の貧困問題とあわせて考えよう」セミナー
HFWブルキナファソ事務局長が現地での綿花事業を題材に、貧困問題と貿易のしくみとの密接なつながりについて講演しました。
「児童労働・人権」ワークショップ
実際にアフリカで働く子どものプロフィールと写真から、「児童労働」とは何なのか、また「子どもの権利」「人権」について考え、またそこに私たちがどのような関わりがあるのかを考えました。
HFWバングラデシュ事務局長も参加者と一緒に作業
参加者の声
はじめは、よく最近聞く本と同じタイトルのイベントだなと思って参加しました。100名の参加者の中には、アフリカの方たちもいたし、また参加型のゲームだったので、世界の貧困の実情を少しでも垣間見ることができたのではないかと思います。水やお菓子を使った部分(地域による不平等な分配を表現した)では、途上国の人たちは食糧事情についてもどんな気持ちでいるのかがわかったと思います。ますます途上国について知りたいと思うようになりました。 (東京都・杉並区 大学生 「世界がもし100人の村だったら」ワークショップに参加)