シリーズ「飢餓のない世界を創ろう」 第2回「食料安全保障のための有機農業~バングラデシュの経験~」 : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート 日本

2007.09.10 日本

シリーズ「飢餓のない世界を創ろう」 第2回「食料安全保障のための有機農業~バングラデシュの経験~」

有機農法について伝える、HFWバングラデシュ事務局長

さまざまな角度から飢餓や食料問題について考える、シリーズ「飢餓のない世界を創ろう」(全4回)。HFWと世界銀行情報センター(PIC東京)による共催イベントです。
その第2回目となる「食料安全保障のための有機農業~バングラデシュの経験~」を8月3日に東京・中央区の世界銀行情報センターで開催し、NGO、企業、農業関係者、大学生などを交えた20名が参加しました。

バングラデシュでは国民の8割が農業によって生計を立てているため、農業は人々の生活に大きな影響力を持ちます。しかし、かつて国を挙げて導入した近代農法による弊害に多くの人々が悩まされているという現実があります。そんな中、農薬や改良品種を使わない有機農業を推進するHFWの取組みを、来日中のHFWバングラデシュ事務局長アタウル・ラーマン・ミトンが報告しました。

ボダ郡で運営する有機農業センターでの取組みを例に、事業による成果だけではなく、農民に参加を促す難しさや、見た目で劣る有機野菜をどのように販売するかなど、課題も交え報告しました。参加者からは、土壌改良の現状、安全な水源の確保、消費者の意識向上などについて、多くの質問が出されました。

シリーズの次回開催は9月14日。現地視察に訪れたHFWの青少年組織ユース・エンディング・ハンガージャパンのメンバーが、青少年による飢餓の終わりを目指す取組みをお伝えします。

参加者から多くの質問が出される

参加者の声

ただ食料を作り出すのが食の安全保障ではなく、安心して食べられる食料を作れることが大切という言葉が心に残りました。(東京都・会社員)

インターネットに書かれていることや本の情報ではなく、現地の人による現地のプレゼンは具体的であり顔が見えるのがよいと思った。さらに言えば農民の話を聞きたい。(埼玉県・学生)

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