講演中の白鳥氏
5月23日に東京・表参道で、(特活)アフリカ日本協議会、(特活)日本国際ボランティアセンター、HFW共催による公開セミナー「アフリカ農民の視点から、食料価格高騰を考える」を実施しました。参加者は25名。エチオピア在住のJICA長期専門家、白鳥清志氏を講師に迎え、食料高騰問題が開発途上国に及ぼしている影響について伺いました。
セミナーは、白鳥氏の講演と、参加者との質疑応答による2部構成。白鳥氏は、JICA長期専門家としてエチオピア中央部で、現地の農民とともに農業研究に取り組んでいます。エチオピアでは肥料などの農業資機材も値上がりしているため、食料価格が高騰しても、価格に見合った利益を得ることができていないなどと現状を訴えました。また、多くの農民が、食料価格高騰によって食べものが買えなくなり、家畜などの財産を売ってしまうなど、農民の視点から現地の事情を知ることができました。
講演の後は、第2部の質疑応答。今回の参加者は、開発研究者、大学生、JICA職員など、顔ぶれ豊か。そのため、農業に関する専門的な質問から、エチオピアの人々の暮らしや特徴、白鳥氏の仕事内容まで、質問は多岐に渡りました。
食料問題の現状を踏まえ、問題解決に向けた長期的な視点を養おう、と企画された今回のセミナー。今後も、食料問題についてのセミナーを定期的に実施していく予定です。
質問するセミナー参加者