各村の代表が活動について発表
協同組合支援
6月に、活動地4ヵ村のマイクロクレジット事業対象者118名を集め、合同の意見交換会を行いました。そこでは、事業の工夫や問題の解決法などが話し合われ、各村の成功例が共有されました。
特に7年前に事業を開始し、2014年から2015年にかけて開始時の元手の1.5倍から2.5倍の金額で運営できるようになったウェドビラ村のノウハウは、他の村の女性たちにとって大変参考になったようでした。ウェドビラ村ではスンバラ(調味料)、タマネギ、米の各販売グループがあり、参加する村人の収入は、グループに差があるものの、それぞれ増加。調味料などの食費や、穀物の製粉代、医療費、子どもの教育費、自転車の購入・修理費などにより多く使えるようになりました。さらに、各グループで自主的に貯蓄し、穀物の価格高騰など不測の事態にも備えています。経験と知識を積み重ねたウェドビラ村の女性たちは、自主運営に向けた研修と引き継ぎを終え、2015年3月からマイクロクレジットをHFWのサポートなしに運営しています。
また、意見交換会後の6月末には4ヵ村の39名の女性たちに、より利益を上げるための研修を実施。専門家が、他の商品との差別化、付加価値のつけ方、販売場所の選び方、販売促進の方法などを伝えました。これらの意見交換会や研修は、女性たちにとって大きな刺激になり、事業成功に向けて強い意欲を引き出しています。
Message from Burkina Faso
今から4年前に亡くなったウェドビラ村のタマネギ販売グループの女性の話です。彼女はグループの資金を預かっていたのですが、亡くなる直前、「大切な仲間と作ったお金だから、私が死んだ時には、家族のお金とは分けて、必ずすぐに仲間に戻してほしい」と子どもに頼みました。子どもは彼女の死後、約束を守りました。そのおかげで、メンバーたちは期日に返済でき、その後も滞りなく活動できました。彼女が最後まで責任をもって資金を管理してくれたことを、同じ村のメンバーとして誇りに思います。
ウェドビラ村/ザングレ・ラスマタさん