TICADは本当にアフリカの開発に寄与しているのか、アフリカ開催に至った背景は何かなど参加者は熱心に耳を傾けた
2月7日、JICA横浜で開催のよこはま国際フォーラムで、HFWが所属する「 市民ネットワークfor TICAD(通称Afri-Can)」が公開講座「TICAD VIにむけて~アフリカ開発と市民社会の役割を考える」を開催しました。HFW職員の米良が司会を担当、学生、学者を含む一般の方70名が参加しました。
最初にAfri-Canから、市民社会のアフリカ開発会議(TICAD)に向けた理解促進のためのこれまでのさまざまな取り組みを紹介。次いで外務省の中川氏より、TICAD VIの開催概要※と、数日前に開催されたTICAD共催者のアフリカ連合(AU)総会の報告、そしてTICADがアフリカで開催される意義について述べられました。ブルキナファソ駐日大使フランソワ・ウビダ氏は、急激な経済成長とそれに伴う格差拡大や増える若年層の失業問題などについて語り、TICAD VIのホスト国のケニア駐日大使ソロモン・マイナ氏は、2063年までのアフリカの政治、経済、社会に関する長期的ビジョン「Agenda 2063」の実現に、日本とアフリカの市民社会の連携が欠かせないと訴えました。
最後に上智大学大学院生でのケニア留学生ケニュア・レイバンさんより、若者たちはTICADだけでなくアフリカの将来のために日本の学生と交流し理解を促したり、若者への支援を政策決定者に訴えてきたと報告。TICADに向けよりいっそう日本とアフリカの関心を高めていきたい、と述べました。
Afri-Canでは、TICADがアフリカの抱える課題の解決につながるよう、一般の人々の理解促進を図る一方で、アフリカ市民社会や政府との対話を重ねています。
※アフリカ連合からの要望に応える形で、2016年8月27日、28日にはじめてアフリカ・ケニアで開催されます。
TICADについて説明する外務省中川氏とブルキナファソ駐日大使のフランソワ・ウビダ大使