ベナンの食文化について熱心にメモを取る参加者
8/2(土)、HFW事務所にて、「世界食料デー」月間プレイベント第2回“「おいしい」から始める国際協力-西アフリカの食について知り・考える-”を緑のサヘルと共催。気軽に西アフリカについて知り、食べる意味も改めて考えてもらおうと、誰もが参加しやすい食事会にしました。
HFWベナン支部担当の土橋が、ベナンは調理方法が多様にある豊かな食文化を持つ一方、60万人(人口の6%)が栄養不足であり、理由には世帯収入の少なさもあると解説。収入を増やすため、キャッサバ(主食となるイモの一種)の加工品の品質向上などのHFWの取り組みも紹介しました。参加者は熱心にメモを取り、「給食はある?」「キャッサバはおやつにも?」などの質問がありました。緑のサヘル代表理事の岡本敏樹さんは、ブルキナファソの国と食について報告し、現地を知るNGO職員から貴重な話を聞く時間となりました。
参加者が親近感や共通点を感じたポイントについて出し合うと、最も共感を得たのは「おなかがすくって、どこでも一緒なんだ」という素朴な感想。おいしいものをちゃんと食べたいという思いは、どこでも誰でもが待つ欲求で、これが満たされることは人間が持つ当たり前の権利ということを全員で確認しました。
その後、待望の西アフリカ料理を囲んで交流。「やさしい味!」「日本人の口に合う」と大好評で、頭だけでなくお腹も満足のイベントとなりました。
グループに分かれて、模造紙に書きながら感想を発表し合った
西アフリカ料理は大好評。なかでもヤムイモで作るお餅のようなフフとピーナッツソースが人気
参加した方のコメント
ブルキナファソの主食に米があるのが発見でした。人間誰しもが「食」を楽しみたい気持ちを持っているのだと気づくことができ、十分に食べられていない人たちのために、今後何か行動を起こしたいと思いました。
ベナンとブルキナファソ、これまでほとんど知らない国でしたが、身近に感じることができました。「食」は身近なテーマだからこそ、世界が抱える問題に目を向けるきっかけとしてとても良いと思いました。