朝一番のセッションにも関わらず、学生から社会人まで約30名が参加
HFWが世話人を務める市民ネットワーク for TICADが、2月2日に「TICADタウンミーティング~なんでも聞こうTICADのこと~」と題したセミナーをJICA横浜で開催しました。2月2日から3日にかけて、「よこはま国際フォーラム2019」で国際協力・多文化共生について約50講座が開催されたうちの一つです。
セミナーでは横浜市TICAD担当部長名倉直氏、外務省アフリカ部参事官紀谷昌彦氏、そして駐日カメルーン大使ピエール・ゼンゲ氏が登壇。HFW職員で海外事業マネージャー・アドボカシー担当の米良彰子が司会を務めました。名倉氏はTICAD誘致の目的や開催における横浜市の役割などを紹介。国際技術協力の拡大やビジネス支援の強化、女性の活躍推進、次世代育成などの交流が、アフリカ発展の原動力になり、それを通してこれからの時代を担う若者を支援していきたいと話されました。紀谷氏からはアフリカを重視する意義や開発の戦略、交流の方策などについてさまざまな角度からお話いただきました。また、日本は、これまでアジアの発展に貢献した成功体験をアフリカに生かし、アジアとアフリカをつなぐフロントランナーとなる役割を担っていると指摘されました。ピエール・ゼンゲ氏は、日本とアフリカがより緊密な関係を築いていく重要性を主張。具体案として「一校一国プログラム※」を双方向で展開していくことを提案されました。さらに、TICAD Ⅶにアフリカから大きな期待が寄せられていることもお話いただきました。
最後の質疑応答では、TICAD開催に際しての市民ボランティアとしての関わり方やアフリカでのビジネスの展望などに加え、TICADの課題についての質問も出ました。このイベントを通して、アフリカの発展に資するどのような政策がTICADで打ち出されるか、市民の関心を高めることができました。同時に、同ネットワークとしてはTICADへ提言に向けて、また、HFWとしても支部での政策提言につながる関係者とのつながりを深めることができました。
※「一校一国プログラム」=各学校で、一校につき特定の外国一ヵ国について、その国の文化や言語などの学習を通して異文化理解を深めようとする運動。
横浜市からは名倉氏が登壇。TICAD開催に向けた横浜市の取り組みを紹介
外務省からは紀谷参事官が登壇。政府の立場からTICADを開催する意義などを伝えた
HFW職員の米良がイベントの司会を務めた