おもちゃのお金や食べ物を使って話し合う参加者たち
10月25日、東京・東日本橋で「食べることから世界を見ると?」を開催しました。参加者は18名。10/16世界食料デーにちなみ、世界の飢餓と日本の私たちとのつながりについて考えてもらおうと企画したものです。
前半はエンディング・ハンガー・ゲームを実施。大きな地図の上で12の国や地域に分かれ、現実の世界と同じ不平等な比率に配分されたおもちゃの食べ物やお金、軍事力などのカードを他の国と交換しあい、飢餓のない平等な世界を目指しました。
後半は会場に隣接するカフェで有機野菜をたっぷりと使った料理を食べながら、ゲームの感想を話しました。ゲームで感じた世界の不平等な現状やそれを解決することの難しさ、また、食べ物を大量に廃棄している私たちの食生活とのつながりなど、和やかな雰囲気の中で積極的に意見交換が行われました。
世界の現状を変えるために日本にいる私たちに何ができるのか、考えるきっかけになったようです。
カフェで有機野菜料理を楽みながらゲームを振り返る
参加者の声
「友だちに誘われて、はじめてこういったイベントに参加しました。ゲームでは東ヨーロッパの役で、他地域を支援できる余裕がなく、もどかしく思いました。実際の世界でも食料や資源を平等にするのは、もっと大変なのだろうと思いました。ゲーム後の野菜料理がとってもおいしくて、話もはずみ素敵な時間を過ごせました。世界のために何ができるのか答えは出ていませんが、考えるきっかけになりました」(30代・女性)
「ゲームではアフリカ役でした。日本やアメリカなどに支援を要請して「食料」を増やし「五歳未満児死亡率」カードを削減しようとするのですが、相手にもいろいろ事情があって、思いどおりに支援を受けられませんでした。知識ではわかりきっていても、地域間の複雑なつながりと利害関係のなかで相手との交渉もままならず問題解決ができないことを体感しました」(40代・男性)