月2、3回しか食べられなかった卵が、毎日食べられるように。対象外の住民も刺激を受けて養鶏事業を始めました : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート ウガンダ

2016.09.30 ウガンダ

月2、3回しか食べられなかった卵が、毎日食べられるように。対象外の住民も刺激を受けて養鶏事業を始めました

   

今回の事業の対象となったルグジ区の人々

養鶏・トウモロコシ栽培

貧しい女性対象の養鶏事業を2015年7月~2016年7月にルグジ区で実施しました。HFWが支援する協同組合メンバーのうち貧しい世帯の50名の女性にメス3羽、オス1羽計4羽ずつ鶏を提供。鶏の飼い方と鶏小屋の作り方の研修を実施し、屋根になるトタン板や、エサ箱など鶏小屋の材料も提供しました。この地域では、鶏は放し飼いにされることが多いのですが、病気に感染したり、野犬に襲われたりするので、HFWでは鶏小屋で飼育するよう指導しています。また今回新たに対象者でお金を出し合って鶏の薬や獣医への支払いにあてられるようにアドバイスをしました。

その結果、鶏は順調に生育し、平均して毎日2個ずつ卵を産むようになりました。これまでは卵を食べるのは月2、3回でしたが、毎日1個食べられるように。また、残りの卵を売って平均月1万シリング(約330円)の収入を得られるようになりました(対象者の平均月収は15万シリング)。月2万シリングの収入を得て子どもの学費の一部にあてられるようになった対象者もいます。さらに、卵からヒナをかえしたり、新しい鶏を買い足したりして鶏を増やすなど、対象者自身で工夫して規模を拡大させています。

また、対象者以外の組合メンバーたちが、彼らの成功に刺激を受け、次の対象者に選ばれるのを待つよりも自分たちで開始しようと、自主的にお金を出し合って養鶏を開始しました。高い意欲をもって飼育しています。

鶏のほか、エサと水入れも同時に提供

導入した鶏は病気に強く、エサは何でも食べる品種

鶏は小屋のなかで自由に動き回れる

Message from Uganda

ルグジ区で飼育されている鶏が、地鶏よりも短期間で早く成長するのを見て私も飼いたいと思いました。鶏はエサと換気に気をつけて、注意深く飼育しています。卵を食べられるようになって栄養状態がよくなりました。

 

フレッド・イエーガさん(カサンガ村組合員メンバー)

事業概要:養鶏・トウモロコシ栽培

期間:2007年3月~ 対象地域:ナマユンバ準郡ナッケデ区、ルグジ区 対象地域:ナマユンバ準郡ナッケデ区、ルグジ区

活動地のワキソ県ナッケデ区には、農器具や種などを購入する資金が足りないため、土地を開墾できずにいる貧しい住民が多くいます。そこでHFWはナッケデ区で養鶏事業とトウモロコシ栽培を開始。人々が待ち望んでいた、収入向上の機会が生まれました。


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