ふ化場でかえったヒナが元気に育つ
養鶏・トウモロコシ栽培
ナッケデ区の貧しい家庭40世帯約400名を対象に、2007年3月に開始したトウモロコシ栽培・養鶏事業。収入向上と栄養改善を目的に、養鶏とエサ用トウモロコシの栽培に取り組んでいます。2007年4月に種をまいたトウモロコシは同年8月に収穫し、エサとして加工。9月には、各世帯が地鶏飼育の研修を受け、ヒナ6羽とエサ箱などの用具を受け取り、自分の手で建設した鶏小屋で養鶏を開始しました。8月に加工したエサを使用することで、購入すると高価なエサ代を抑えることができました。
その後、地鶏は順調に育ち卵を産み始めたため、2008年4月には各世帯から卵を集めてふ化場でヒナをかえし、飼育する地鶏の数を増やしました。今では各世帯で平均25羽を飼っています。
ナッケデ区の人々の収入は、これまで世帯あたり月1万7000円程度でした。しかし、この事業によって各世帯平均で月60個の卵を販売して約670円の収入が増えています。「養鶏を始めたときは、こんなに地鶏が増えて卵がたくさん得られるようになるとは思ってもみませんでした。より安定した収入源になるよう努力を続けたいです」という声も。また、殻にヒビが入るなど販売できなかった卵を食べることで、栄養状態も改善されています。
自分でヒナをかえして地鶏を増やす住民もいることから、今後の事業の発展が期待されます。
手づくりの小屋で育つ地鶏