子ども用のお粥作りを指導
乳幼児と母親の栄養改善
5歳未満の標準体重に満たない子ども20名のいる20世帯を対象に、第2期の栄養改善事業を9月からカブンバで実施しました。事業を始めて半年後の2016年3月には、標準体重に満たない子どもが20名から4名に減少。このまま順調に事業が進めば、事業終了予定の6月までには、全員が標準体重を超えることが期待できます。
今回の栄養改善事業では、カボチャ、オレンジ色のサツマイモ、グーズベリー、ビーツ、緑の葉野菜などの栽培法の研修を実施し、種苗を提供。また、ヤギ乳の栄養価について説明した後、乳ヤギの飼育方法の研修を行い、各世帯に1頭提供しました。10世帯ごとにグループを作り、協力してヤギ乳を得ます。グループのなかの1世帯には雄ヤギを配布し繁殖できるようにしています。トタン板と釘を提供し、ヤギ小屋も作ってもらいました。すでにヤギ乳が摂取できるようになっています。ヤギが盗まれる被害も起きましたが、盗難防止も講じ、また繁殖も順調で、着実に飼育頭数が増えています。さらに対象世帯以外からも参加を募って、父親を含む32名に栄養・調理指導ワークショップを2月に実施しました。家庭で栄養のある食材を得られるようになるためには、家計を握る父親の理解が不可欠です。このワークショップでは、栄養に関するグループディスカッションや5歳未満児用の食事の正しい調理方法の実演、栄養不良児の見分け方などの研修を行いました。
月1回身長と体重を測る
栽培研修を受ける
半年で20人から4人に減った
Message from Uganda
「今では、みんな栄養価の観点から子どもたちに与える食べ物の種類に気をつけています。緑の野菜や栄養価の高い食べ物を、とても多く摂取するようになりました」
ナルマシ・ルースさん(ンコレンポミイエ村)
「緑の野菜を以前よりよく食べるようになり、ヤギ乳を飲み始めてから、子どもたちが以前ほど病気にかからなくなりました。以前は月に2回は病院に行っていましたが、もう4ヵ月も行っていません。毎月35000シリング(約1100円)くらいの節約になります」
ナカウィーサ・アイシャさん(カソジ村)