活動レポート べナン

2013.11.28 べナン

カリキュラムの見直しや教員の再教育も定期的に実施。 卒業後に地域のために活躍する人材が育っています

 

テレビ、新聞社、地元ラジオが修了式を取材。住民たちの識字教室に寄せる期待と熱意を伝えた

青少年・成人対象の識字教育

ベト村で1クラスから始めた識字教室事業は2013年で10年目を迎え、今では8ヵ村で、初級8クラス、中級4クラスを開講。現地語フォン語の読み書きと、計算を教えています。また、HFWの活動である啓発も授業に取り入れるようになりました。人権や食料への権利、衛生と健康、女性の出産と家族計画などについて教えており、より相乗的な効果が望める教育の場となっています。今では、卒業生が識字教室の先生になる、HFWの事業の推進役になるなど、地域のために自分の得た教育を生かすよい循環も生まれて来ました。

2013年までの卒業生は564名。10代から60代までのフォン語の読み書きができなかった住民たちです。「以前商売で読み書きができなかったために、だまされてたくさんのお金を失ってしまった。文字を学んで、もう二度と同じ経験はしない」、「仕立屋の仕事でお客さんのサイズを書きとめることができず、いつも他の人の力を借りているのが恥ずかしかった」、「聖書を読めるようになりたい」など、強い動機を持つ生徒が多く、年度末に行う最終試験に一度落ちてもあきらめず、2~3年通い直して合格する生徒も大勢います。 その一方で、途中で脱落してしまう生徒も。理由には、健康状態や家庭の事情などもありますが、授業についていけなかったり、やる気の低下もあります。そこでHFWは、授業の質を高めるために、カリキュラムの定期的な見直しと教員の再研修などを積極的に実施。また、中間試験を数回行い、生徒の習得レベルを確認しながらきめ細やかに授業を進めるようにしています。

修了式のスピーチに大喝采
2013年度は、初級クラス69名、中級クラス24名が合格し、10月に修了式を行いました。当日は地元住民なども参列する中、合格者にはベナン政府発行とHFW発行の2つの修了証を授与。修了生代表が、習得したフォン語でスピーチと原稿の朗読を流暢に行うと、会場には大きな拍手と歓声が沸き起こりました。HFWベナン事務局長が「地域発展の基礎は現地語の読み書きと計算ができること。一人でも多くの住民が識字教室に参加してこれらの能力を身につければ、地域はもっと発展します」と激励。修了式の模様は、テレビや新聞などのメディアを通じて広く報道され、住民たちの大きな刺激と励みになるほか、他地域への波及効果も望めます。

合格者に手渡される名前と写真の入った修了証。政府発行が白、HFW発行がピンク

授業風景。生徒たちは忙しい家事や農作業の合間を縫って通っている

Message from Benin

アボカンゾ・セシルさん(ベト村)
以前は読み書きと計算ができなかったので、市場でも何をいくらで買ったのかさえ、正確に知ることができない状態でした。でも、3年前に識字教室を知り、毎週2回、病気や急用のとき以外は休まずに通い続け、初級、中級を修了しました。今では、私がしている商売で、利益が出たのかそうでないのか計算でわかります。商売の仕方に工夫もできるようになり、はるかに収入を増やせるようになりました。また、買い物にはメモに必要なものを書きとめて行くので、買い忘れがありません。もちろん、いくらで買ったのかしっかり把握できています。

事業概要:青少年・成人対象の識字教育

期間:2005年1月~ 対象地域:アトランティク県ゼ郡ベト村

ベナンでは、約6割の人が読み書きできません。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は2004年度から、農村部のベト村とその周辺村で成人と青少年を対象とした識字教育事業を行っています。現在、6教室約280名が学んでいます。


べナンの最新レポート


べナン関連情報