活動レポート べナン

2010.11.01 べナン

ベト村に念願の産院が完成。住民が協力して運営していきます

 

完成した母子保健センター。ベト村初の医療施設

母子保健センター建設

2010年8月24日、ベト村住民が待ち望んだ日がやってきました。日本政府を代表して番馬正弘特命全権大使が出席し、ベト村住民、ベナン政府から外務省、保健省の関係者、市民社会代表としてベナンのNGO/NPO 関係者が集まり、産院の完成式典が行われました。式典では、地域で栄養改善を進めるためにHFWが育成してきた住民のファシリテーター※が、母子保健の大切さを寸劇にして披露しました。
その後、保健省代表が「ベナンでは年に3500人もの女性が、命を与える出産のために、自分の命を落としてしまっています。母親の健康を守ることはベナン政府にとっても最優先課題です」と、完成したセンターの重要性を力説。特命全権大使は「設備を整えるだけでは貧困問題は解決しません。人々の意識の変化が伴わなくてはならないと思います」と集まった住民に、地域で協力してセンターを運営していくよう呼びかけました。
※ファシリテーター 一般的には会議の参加者の意見を引き出す進行役。HFWの活動地では、中立な立場から関係者の力を引き出し、地域づくりがうまく進むよう促す人を指す。

近隣14ヵ村から約1万2000名以上の利用が見込まれる同センター。保健省から産婦人科医が派遣されるのを待つ間、住民たちが医師の給与などの経費を捻出し合い、産院を運営します。今回完成した建物は計画の一部。2010年度には診療所、薬局などの建設が予定されています。

以前は医療施設に向かう途中、道端でお産することもあったと寸劇で伝える女性

雨季には、毎日住民が敷地内の雑草の駆除を行うなど、協力して建設

Message from Benin

ベト村を代表して、母子保健センターの建設に尽力してくださった、HFWのスタッフ、そして日本のみなさんに心から御礼をお伝えしたいです。私たちは、出産のために遠くの保健センターまで行かなくてはならず、道端で出産せざるを得ないこともありました。出産のために命を落とした女性を知らない家族は、この村にはいません。
その苦悩も、HFWが建設してくれた母子保健センターのおかげで、過去のこととなります。私たちの妹たち、そして子どもたちがもう苦しまなくてもいいのです。日本の方々への感謝の気持ちをこめて、このセンターが、私たちの子どもたちの代まで大切に使われていくように、住民が協力し、運営していくことをお約束します。

ジュスティン・アカンビさん

事業概要:母子保健センター建設

期間:2010年8月~ 対象地域:アトランティク県ゼ郡ベト村

一番近い医療施設まで7~8kmも離れているベト村では、安全なお産ができないために命を落としてしまう女性がたくさんいました。
ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は2004年に住民と共に5年間の事業計画を作成。そこに母子保健センターの建設計画を盛り込み、2010年、日本外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて母子保健センターの建設が実現しました。


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