肥料を扱う方法をデモンストレーションしてもらいながら教わる
HFWは、YEHの各地域のメンバーが一堂に会する国内会議の機会を利用して農業研修を行いました。7月11日、青少年90名が農園を見学しながら、農業博士のエマ・ナルイマ氏からさまざまな農業技術を学びました。
エマ・ナルイマ博士は、穀物や野菜、果物などの作物栽培と、豚、牛、ヤギ、鶏など家畜飼育の専門家です。彼女の農園には、地域の小規模農家でも実践できるノウハウが詰まっています。農園を見学した青少年たちは「パッションフルーツの交配に、ミツバチをうまく利用する方法を知りました」「土地がやせないように、過度に化学肥料などを使わないようにします」など、それぞれ新しい学びがありました。
そして、YEHが共同で運営するモデル農園で、パッションフルーツとカボチャの栽培と、鶏と豚の飼育を継続することに決定しました。地元メンバーたちが交代で水やりなどを行い、きちんと運営できているかどうかのモニタリングは、首都カンパラのYEH事務局メンバーが管理することに。それ以外の地域のメンバーたちは、それぞれの家庭菜園などで実践していきます。
モデル農園は、若者が農業で十分な収入を上げ栄養改善につなげられるよう、実験的に2017年から共同で運営を開始したものです。これまでにカボチャとパッションフルーツを育てており、高く販売できるパッションフルーツはこれから収穫予定です。今回の研修で、さらに高い収穫率が望めるようになります。そして、2019年度以降は、ここで得られた収益で自主運営するとともに、他地域のグループでもモデル農園を運営できるようにしていきます。
貪欲に知識を吸収しようと、エマ・ナルイマ博士に次々質問の手が挙がる
5地域5グループの90名が参加。国内会議では、農業研修以外に、普段の活動についての情報共有や意見交換がなされた