
Educoは大きな団体なので、各国の支部がある地域単位で監査担当がいる。スペインでの研修を実施して下さった職員で、左からクララさん(アジア地域担当)、小池、ハビエルさん(コンプライアンス責任者)、エイックスさん(中南米担当)。
今回は監査担当の小池が、国際NGO エデュコ(※)が行う内部監査研修を受講するために出張したご報告です。まずスペインにある本部、次にベナン支部と2ヵ国で実施されました。
ウガンダ支部での不正をきっかけに監査体制を強化してきたHFWにとって、不正防止と組織の信頼性向上のために、先進的な仕組みを学ぶ貴重な機会となりました。
スペイン本部での研修へ
エデュコ本部での研修では、リスクを可視化するフローチャートや、影響度と深刻さで整理するリスクマッピングが紹介。課題ごとにアクションプランを立て、本部と支部が進捗を一目で共有できる工夫がされていました。隙のないリスク管理により、より多くの寄付者を抱える国際NGOが説明責任を徹底する姿勢に強い刺激を受けました。
ベナンでHFW支部職員とも合流、学び合いの1日
続いてエデュコ ベナン支部では、HFWベナン支部の職員3名も参加。西アフリカで新しく義務化された会計制度への対応も学びました。また、本部と支部が毎月の収支を全て共有することで、照会の負担を減らし透明性を高めていました。
研修を終えて
今後は研修で得た具体的な方法を、HFWでも規程を整理し、実践へ向け検討を進めたいと考えています。活動地ごとに違う法制度への対応は、支部と一緒になって議論し、対策していくことが大切だと学びました。また目をキラキラさせながら研修内容を報告する支部職員の様子を見て、今後も研修参加の機会を設けられたらと思いました。
さらに今回は初めて現地職員と顔を合わせられたことで、オンラインでは伝わりにくい笑顔や熱意を共有でき、「同じミッションへ取り組む仲間」になれた実感がありました。 今後も支部との信頼関係を深めながら活動を進めていきたいと感じています。
※エデュコは世界18か国以上で30年以上にわたり、子どもの福祉と権利のために取り組む国際協力NGO。特に貧困など脆弱な環境に置かれる、約100万人の子どもたちを支援している。
「困っている団体がいたら協力し合うのが私たちのミッション」と細部まで詳しく経験を共有し研修して下さったエデュコ本部の皆さん。今後の連携の第一歩になりました。
ベナンで研修を実施したメンバーと。左からベナン支部のマーシャル(会計担当)、ファトゥ(事務局長)、真ん中は左が海外事業担当の内野、右が小池、右奥の男性がムバラク(事務局長アシスタント、プログラム評価担当)。
研修の学びを早速HFWベナン支部で共有。研修に参加した支部職員からの報告もあり、どう学びを実践するか、明るく白熱した議論で盛り上がりました。
私が報告しました!
小池絢子(こいけあやこ) 内部監査担当
中東問題への関心をきっかけにイギリスの大学院で国際関係学を学ぶ。
その後10年、アジア地域への女性たちへの自立支援を行うNPOで海外支援担当に。当時から世界食料デー月間で縁のあったHFWへ2024年より入職。趣味はベリーダンス。