自宅で勉強に励む奨学生
女性対象の奨学金(ハンガー・フリー・ウィメン・スカラシップ)
バングラデシュでは女性の地位が低く、特に農村部の貧しい家庭では女の子よりも男の子の就学が優先されます。そのため、女性は教育を受ける機会が限られています。教育を受けられないことは、希望の職業に就いて自立し、社会に参画することを妨げる要因にもなっています。
そこでHFWは、2003年10月からカリガンジ、ボダの両郡で、女性対象の奨学金事業(ハンガー・フリー・ウィメン・スカラシップ)を行っています。毎年、小学校(1~5学年)、高校(6~10学年)からカレッジ(11・12学年)に通う、30~70名の女性を支援。これまで、のべ300名に月額40~225タカ(約60~345円)の奨学金を給付してきました。給付された資金は、学費、教科書代、昼食費、交通費などに充てられています。
事業開始から4年が経ち、学校を卒業して、念願の小学校教師になったり、農村開発に携わる職に就いたりする奨学生が出てきました。彼女たちは、女性が働くことが難しい社会の中で経済的に自立できるようになっただけではなく、仕事を通して地域の発展に寄与し、また女性が自立できる姿を体現することで、住民の意識にも変化をもたらしています。
奨学生の最終選考試験に臨む候補生たち
Message from Bangladesh
私は高等教育を受けたいと思っていましたが、家が大変貧しく、勉強を続けることが難しい状況でした。しかし、この奨学金のおかげでチャンスが与えられたのです。一生懸命勉強し自立して、将来はほかの少女を支援できるようになりたいです。
アルジュファ・アクターさん、12学年の女生徒、カリガンジ郡ダプナ村