奨学金を受ける生徒たち。右の女性は教員
子ども対象の奨学金
バングラデシュでは、貧困のために学校に行けない、または中途退学をしてしまう子どもが多くいます。HFWバングラデシュは、女の子を対象にした奨学金制度「ハンガー・フリー・ヒロ・スカラシップ」を実施していますが、男の子にも門戸を広げるために、2005年1月より新しく奨学金制度を開始します。
初年度の奨学生として選ばれたのは、父親が路上で物売りをしているものの家計が苦しく、祖母に引き取られて勉強を続けることになったラビウル・イスラムくん、農業を営む両親の収入がとても少なく、大家族を養うことが困難な状況にあるアジズル・ハッキムくんほか、5歳から13歳の11名です。貧しい家庭の学生、母子家庭、孤児などで、強い学習意欲を持つことを条件に選ばれました。4名が月50タカ、4名が75タカ、3名が100タカの奨学金を受け取ります。
この奨学金制度は、定期預金の利子収入を奨学金の給付金として運営されるため、次年度も継続して学生へ融資することができます。財団法人日本漢字能力検定協会のご支援15万4240円(1200ドル=7万524タカ)とHFWバングラデシュ支部が現地で調達した資金を合わせて10万タカが預金されており、その利息が奨学金の資金となっています。