
センターのおかげで、お母さんたちも安心して出産
母子保健センター建設・運営
2010年8月に完成した母子保健センター。12月にセンターで初めての赤ちゃんが誕生してから、2011年11月末までの1年間で74名の赤ちゃんが産声を上げています。開設当初は、政府から派遣されるはずの助産師が派遣されないというトラブルがあったものの、HFW職員が探してきた助産師2名、看護助手2名が活躍。人件費などの運営費も住民や篤志家から寄付を募り、お母さんと赤ちゃんの命を守っています。
センターができる前は、自宅で出産することがほとんどだったベト村とその周辺村のお母さんたち。1人きりで出産することもあり、特に寒い季節などは免疫力の弱い赤ちゃんが寒さで亡くなってしまうこともありました。しかし、センターでは資格をもった助産師が適切な処置を施すことができます。
出産時に大量出血を起こしてしまったお母さんもいましたが、その際も助産師の迅速な判断で、7km先にある手術のできる病院に搬送。お母さんも赤ちゃんも無事でした。出産前に検診を受け、赤ちゃんの状態を知ることができることも、お母さんたちに安心感を与えているようです。
一方で、まだまだ課題も。ベト村とその周辺村には電気が通っていないため、出産時には発電機を使って機材を動かしています。しかし、夜通し電気を起こすには燃料となるガソリンの出費がかさむため、ランタンの灯で出産を行うこともあります。また、出産時に不可欠な清潔な水は、スタッフが離れた井戸まで1日何回も往復して汲み、バケツに溜めている状態。1つひとつ丁寧に解決していく必要があります。(ベナン支部事務局長:ファトゥマトゥ・バトコ・ゾス)
看護助手のひとり、ニコルもこのセンターで出産
日本に比べて双子の出生率が高いベナン。センターでも4組の双子が!
Message from Benin
「実際にセンターで安全なお産を経験し、このセンターの大切さをますます感じるようになりました」
Message from Benin
アボンヤポ・クリスチエンヌさん(30歳)