合格証書を手にする6年生。半数以上の生徒は、成績優秀者として学費免除で中学校へ進学します
学校給食
ブルキナファソでは、小学校でも進級試験があります。6年生から中学校に進級する時の合格率は全国平均で64%(2011年度 教育省)。ピシ村小学校で給食がはじまった2006年度の6年生の合格率は40%でした。その後は年々、合格率は上昇。ついに、2012年6月の試験では100%に達し、6年生51名全員が合格証書を手にしました。しかも、半数以上の生徒は成績優秀者として、学費免除で中学校へ進学できることになりました。
これは、給食のおかげでお昼休みの時間が増え、先生と生徒の絆が深まったことがきっかけでした。先生たちは、授業にそれまで以上に熱が入り、給食がはじまった年度に入学した子どもたちが卒業する2011年度には、進級試験の合格率を100%にすると決意。新学期の開始を2週間前倒し、クリスマス休暇返上で授業を実施するなど努力しました。保護者も、授業がある日には給食をつくり続け、生徒たちも、お腹が満されて勉強もできると、休暇中の授業に喜んで参加していました。こうして、先生、保護者、生徒が一丸となった結果、ついに合格率100%という目標を達成できました。
(ブルキナファソ支部事務局長:モリース・ソメ)
おなかを満たせば午後の授業の集中力もアップ!
給食を食べて元気いっぱい、授業に参加する子どもたち
Message from Burkina Faso
ナナ・バウウェンソン・レティシアちゃん(12歳・女の子)