「食料への権利」の憲法記載は、国が国民の権利を果たす役割を担うことを示すもの、と語るソマさん
YEH国内会議
9月10日に、YEHが国内会議をワガドゥグで開催しました。国内会議は年に1回、メンバーが一堂に集い、情報交換したり議論を深めたり学び合う場です。
今回のテーマは「『食料への権利』をブルキナファソ新憲法に起草する重要性」。HFWでは、憲法改正にともなって「食料への権利」を憲法に記載するよう、憲法改正委員に働きかけていますが(前回のレポート)、今後YEHも若者らしい活動でアドボカシーできるよう、まず講師を招いて学ぶことにしました。そして、憲法改正委員会委員で、「食料への権利」について5年以上研究しているワガドゥグ大学教授のアブドゥライ・ソマ氏に講演を依頼。当日は、YEHメンバー24名のほか、若者たち93名、他5団体から10名、隣国のYEHベナンから9人と、136名が参加。新聞社、ラジオ局も取材に来ました。
アブドゥライ・ソマ氏は、「飢餓は不当なことで、人間誰にとってもあってはならないこと」と述べ、「食料への権利」について国民が意識し、政策決定者が行動を起こす必要があると話しました。そして憲法に記載することで、国民の食料を保障する責任が国家にあることが明確になる。国家の義務として、食料が簡単に入手できるよう環境を整え、情報を受け取りやすくし、土地の改革や都市部と農村部の開発につながっていく、と述べました。
YEH副代表のドゥニス・カボレさんは、「『食料への権利』が憲法に記載されることはYEHの活動を通して飢餓に立ち向かうことができる、ということ。YEHではワガドゥグ内の私立や公立の小学校で生徒たちに「食料への権利」について伝える活動を続けていく」と憲法記載のための世論喚起に向けて、決意を述べました。
この国内会議は、参加者への連絡から、新聞社への取材依頼、当日の運営など、YEHが行いました。参加者集めなどに苦労しましたが、自分たちで開催することができ、会議運営のノウハウも学べたことで、大きな自信につながりました。
YEHの活動地域にある学校の生徒などにも声をかけ、136名が参加
国内会議で学んだことを次の活動に生かすことを誓い合った
会議の様子は新聞に掲載され、YEHの活動も紹介された。ラジオでも国内会議の様子が広く発信された
参加者からのコメント
国内会議に参加できてうれしい。食料への権利憲法起草についてよく理解できた。周囲の人に得た内容を広めて行きたい。
ティモテ・アブドゥライさん(元YEH、青少年育成担当インターン)
全国会議で見聞きしたことに大変満足している。YEHが食料への権利憲法起草のためにも活動を推進していく。
ナナ・アブデル・ジャリル(YEH)
ベナンではなく、ブルキナファソで食料への権利憲法起草の重要性について聞けたのは驚きだった。今回の全国会議テーマはとてもタイムリーな内容だった。講演内容や全国会議から多くのことを学び、YEHベナンへの活動へ生かせるヒントを得られた
ドナ(ベナン支部青少年担当職員)