
給食を食べる子どもたち。給食のおかげで授業への出席率も上がっています
学校給食
給食の評判もあり、2007年に180名だったピシ村小学校の生徒数は、2010-2011年度に316名まで増えました。栄養士から指導を受けた村のお母さんたちが調理する給食は、子どもたちの栄養状態だけでなく、成績面にも良い影響を与えています。
4年生、6年生の終わりに進級試験があるブルキナファソ。ピシ村小学校では、給食事業がはじまった2006-2007年度、6年生の合格率が40%でしたが、成績は毎年上がり、2010-2011年度には過去最高の75%に達しました。 給食がはじまる以前、空腹のまま1日の授業を受けていたり、お昼に一度帰宅してご飯を食べていた生徒たち。中には家が遠く、往復2時間かけてご飯を食べに帰り、疲れて果てて戻ってくる子もいました。しかし、給食のおかげでお腹を満たして授業を受けられるようになり、予習や復習などお昼休みを有効に使えるようになった成果が表れています。
また、先生たちは、お昼休みなどに生徒とコミュニケーションをとる時間が増えたと話しています。各生徒のことをより理解することで、家庭が貧しく食事がとれない子どもには給食を多めに盛る工夫をしたり、家庭での悩みを聞いたりすることができます。生徒たちとの絆を深めている先生たちは、授業にも熱が入り、2012年には試験合格率を100%にすると意気込んでいます。(ブルキナファソ支部事務局長:モリース・ソメ)
ボランティアのお母さんたちが調理した給食を上級生たちが運びます
お腹を満たして、午後の授業にもしっかり集中
「給食のおかげで、生徒たちとの距離が縮まっています」
ウェドラオゴ・ジョゼフ先生(ピシ村小学校 給食の責任者)