保健センターに通うお母さんから意見を聞く
乳幼児と妊産婦対象の栄養改善(CREN)
事業開始から3年間がたち、成果や課題を明らかにするために2008年12月から2009年3月に評価活動を行いました。まずは事業に関わる保健センターのスタッフや、センターに通ってくるお母さんたちに聞き取り調査を実施。その結果をふまえて、現在、運営方針の見直しを行っています。たとえば、雨季に入り農作業が忙しくなると、毎週水曜日の定期診断に子どもを連れて通ってくるお母さんの数が減ってしまうことが以前から問題視されていましたが、調査によってそのことが浮き彫りに。そこで今後は、雨季の間には栄養状態が特に心配される子どもの家庭を週に一度訪問するなど、個別対応を強化することが提案されました。また、通常1ヵ月に一度実施されている村での出張診断の機会を、雨季の終わりには月2~3回に増やすことで、一時的に定期診断に通ってこなくなってしまった子どもが再び通うようになる施策を行うことになりました。
こうした運営体制の改善により、定期診断に通ってくる子どもの数が着実に増えています。以前は多いときでも1日60名ほどだった利用者が、最近では1日に100名以上になることもあります。そのため、増え続ける利用者に効率的に対応しようと、センター内の待合室や入院棟を配置換えするなどして、さらなる改善を図っています。
農作業が忙しい雨季は、お母さんたちがセンターに来づらくなると判明
改善によって利用者が増え、さらに混雑するセンターの外。効率化が課題