苗木用の穴を掘る女性たち。土壌に合い、市場で高く売れるマンゴーとグァバを植えます
協同組合支援
ワムテンガ村で女性協同組合への支援、果樹植林事業が始まりました。この組合は、2006年にHFWの支援で設置された地域の女性のための脱穀製粉機を管理しています。2007年には、その脱穀製粉機の使用料から得た収益で、生活必需品を扱う売店を村内で始め、組合の資金を順調に増やしています。将来は、組合が集めた資金をメンバーに貸し付け、小規模ビジネスを始めて家族の生活改善ができるよう支援することを目標としています。 そこで、組合の資金が十分に貯まるまで、女性たちが果物を販売して収入を増やせるよう果樹植林の支援をします。また、住民たちの環境保護への意識向上も、この事業の目的の一つです。
雨が順調に降り始めた2010年8月、地元環境局の植林官の協力を得て植樹の準備を開始。協同組合のメンバーとメンバー候補の村の女性たち60名が、手分けして苗を植えるための穴を共同の土地に掘りました。通常の植林では4m間隔で植えるのですが、果樹は水や養分をよく吸うため倍の8m間隔で穴を掘りました。「苗がよく育つように、数回雨が降り、土が十分に水分を含むのを待ってから植えるといい」など植林官からも女性たちにアドバイスがありました。
8月12日には、HFWから100本の苗木が届けられ、3分の2を各家庭に、残りを共同の土地に植樹しました。今後は、2011年1月~3月に予定されている協同組合対象の能力強化研修のなかで、長期的な苗木管理に関する研修を行う予定です。
手分けして苗を植える村の女性たち
8m間隔で植えられるよう、ひもを使って測定