活動レポート べナン

2009.05.01 べナン

ラジオで啓発、みんなで「権利」について考えよう

推進役の住民が中心となって、住民同士で権利について考えています。4月からはラジオ放送を開始。この日は収録日です

権利啓発

HFWは、ベナン政府が制定した「家族規約」を使って、寸劇や歌、ビデオ教材も用い、住民自身が権利について考え理解できるよう、2008年から話し合いの場を設けています。週1回、「家族規約」で扱われている結婚・出生・離婚などからテーマを取り上げて住民同士で語り合い、考えを深めてきました。この事業を推進するのは「家族規約」や話し合いの進め方をHFWから学んだ住民約20名です。

より多くの住民にこの効果を広めていこうと、2011年4月からは、月1回の活動をラジオ用に収録。ベト村を含めた地域一帯をカバーする地元局「ラジオ・ラマ」により放送され、この内容に感動した局の好意で、30分の番組は月に何度も再放送されています。

また6月からは、同地元局で「ラジオコンクール」の放送も開始。生放送で事業の推進役の住民が「家族規約」にちなんだ問題を出し、ラジオの聴き手が電話で解答するクイズ形式で、優れた答えを出した人には、布やお皿などの景品が贈られます。初回放送時には、電話がつながらないと苦情が寄せられたほど大盛況でした。

これにより、一時は数が減っていた週1回の啓発活動への参加者数が回復しているほか、ベト村以外の地域からも「ぜひ我々の村でも啓発事業を行ってほしい」という声が聞かれています。

離婚問題について、「暴力などパートナーの不当な行為があれば、離婚請求できるはず」と答える女性。自らの持つ権利について知識を深めています

推進役の住民が、夫婦のいさかいをなくすコツを質問。「お互いの意見が違っても、相手を尊重して話し合うことが大切」などの回答が寄せられました

Message from Benin

一番印象に残っていることは、争いからは何も生まれないということです

4月から月1回のラジオ録音には毎回参加しています。「離婚」がテーマの回では、私の発言が放送で流れ、とてもうれしくて光栄でした。一緒に聞いていた家族も、私の名前や自分たちの村の名前がラジオで流れたことに興奮していました。
また啓発で学んだ中で1番大きなことは、相続権が女性にもあるということでした。家族規約が定められる以前は、女性には相続権がないという伝統・慣習が深く根付いていました。私の父は私が小さいときに亡くなったのですが、女の子である私は何も相続できませんでした。今であれば、私にも相続権があり、不公平なく平等に分配されます。これも「権利」だと知りました。

 

カッポ・ジェリエンヌさん

事業概要:権利啓発

期間:2008年7月~ 対象地域:アトランティク県ゼ郡ベト村

女性は土地や資産を相続できず、幼いうちに結婚させられるなど、女性や子どもが特に弱い立場に置かれているベナン。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、女性と子どもの権利を守ることで地域づくりに参画できるよう支援しています。


べナンの最新レポート


べナン関連情報