活動レポート べナン

2016.07.01 べナン

学校でYEH企画のデッサンコンテストを開催。生徒たちの「食料への権利」への理解を深めました

 

年齢の近いYEHメンバーの指導は生徒たちには新鮮で共感を得やすかった

権利啓発・衛生啓発・環境改善(YEH)

YEHたちは2016年2~3月に、カラヴィ市内のセント・ジェセフ小・中・高校で「食料への権利」デッサンコンテストを開催しました。これはYEH自身の発案で、これまで同校で環境衛生の大切さなどについて伝えてきましたが、「食料への権利」についても、より理解を深めてもらおうと企画したものです。

放課後呼びかけに応じて集まった40名の生徒たちに、まず、「食料への権利」はみんながもともと持っている権利であること、「食料への権利」実現は、質、量とも十分な食料を、物理的・経済的な障害がなく将来にわたって安定して入手できる状態を指すということを、年齢の低い生徒にも理解しやすい言葉で伝えました。「食料への権利」について初めて聞く生徒も多く「食べることは権利だという発見があった」「ベナンは十分に食べられない状況があるのでとても共感できる」という感想が出ました。その後、デッサンに興味がある生徒17名に、話を聞いて心に浮かんだイメージを絵で表現してもらいました。YEHのなかでも絵の得意なメンバーが、デッサンの方法や画材の使い方などを指導。数時間のワークショップを複数回行って、絵を完成させました。生徒たちは、食べ物を捨てている家庭がある一方で、飢餓に苦しむ人がいる様子を対比させて描いたり、飢餓に苦しんで食料を求める人たちの様子や、家族と食事をしている日常の何気ない幸せな風景などを描いたりしました。話を聞くだけでなく、その内容を自分のこれまでの体験や知識などと照らし合わせ、絵として表現する作業のなかで、「食料への権利」はより深く生徒たちの心に刻まれたようでした。

完成した絵は、4月に学校の教師とHFWベナン職員、そしてYEHが審査。上位3作品が入賞。表彰式を放課後に学校で行いました。集まった生徒からは、今回表彰された絵を見て、「次回参加したい」などという声が出ました。「若者らしい活動」ということで学校側の評価も高く、今後も同校で実施することや、さらに対象を広げて他の学校でも実施することを検討しています。

「食料への権利」の内容を理解して絵で表現できているかどうか、色使いや構成のユニークさなどが審査された

Message from Benin

これまで子どもの権利や健康への権利などは聞いたことがありましたが、「食料への権利」は聞いたことがなく、食料への権利をつくる4つの要素(※)は、今回のコンテストで初めて知りました。食べ物を捨てている人がいる裏に、飢えている人たちもいることなども知りました。

 

※「食料への権利」の4つの要素

・Availability(入手可能である)/生産や購入することで、自分の手で食料を得ることができる。

・Adequacy(十分で、適切である)/年齢、性別、生活環境などに合っている。安全で必要な栄養が満たされている。文化的に受容可能である

・Accessibility(物理的、経済的にアクセスできる)/子どもや病気の人なども含めて、すべての人が調達可能である。食料の価格が手頃である

・Sustainability(安定的、持続可能である)/食料を手に入れる手段が、未来に負担をかけていない

 

コレス・ラウファットさん(3位に入賞)

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