参加者の前で粉の構成比について、実際にさまざまな種類の粉を混ぜながら説明した
3月19、20日にベト村の識字教室で、4つの協同組合の女性37名と事業の推進役10名の計47名を対象に、栄養価の高い穀物に関する研修を実施しました。2017年度に実施した基礎調査では3歳未満児の栄養不良が多く、その理由として離乳食の開始時期や内容についての知識が欠けていることが判明したからです。この研修で、栄養の重要性、栄養価の高い穀物の配合とそれを使った栄養がゆの作り方を学び、地域に普及させてもらうことで活動地全体の子どもたちの栄養改善をめざしています。そのため、参加者は読み書きの能力があり、他の住民に学んだことを広められる人を選びました。
今回の研修では、地元で入手しやすいトウモロコシ、大豆、米、ピーナッツを粉末状にし、料理に応じて配合して使うことを教えました。粉末にすることで小さな子どもたちにも消化吸収がよくなり、単独ではなく3~4種を組み合わせて使うことで栄養価がアップします。この研修には、ゼ郡の栄養学分野で権威のある団体から指導者を招き、さまざまなアドバイスをもらいました。
保存期間が長くなるよう余分な水分を飛ばすことを体験しながら学ぶ
飢餓をなくすひとびと
この研修のおかげで、栄養のある粉の配合方法がわかりました。以前は大豆を使わず、ピーナッツだけを皮をむいて使っていました。 栄養価の高いお粥を作るための3つの配合方法を学んだので、私はこれらの種類の違う粉を生産し、村の必要な世帯に提供して、多くの栄養不良の子どもを回復させたいです。
リサノン・セレスティーンさん(栄養改善事業の推進役で粉の販売も行う)