1年で43%の3歳未満児が栄養不良から回復。今後に向け行政と成果を共有しました : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート べナン

2018.11.22 べナン

1年で43%の3歳未満児が栄養不良から回復。今後に向け行政と成果を共有しました

 

住民たちが理解しやすいようイラストを使ってわかりやすく伝える

2017年4月にスタートした3歳未満児156名とその家族を対象にした栄養改善事業は、2018年8月現在で43%にあたる67名が回復しました(※)。

対象となっていたのは、事前の調査で栄養不良と診断された子どもたちです。週3回、栄養改善ワークショップで、栄養がゆを提供。そして、母親に対しては、家でも実践できるよう、栄養の重要性や、手に入りやすい地元食材で作った栄養のある食事メニュー、子どもが消化吸収しやすい調理法などを教えました。また、母親や父親を対象に、家庭で栄養のある野菜が栽培できるよう研修も行っています。さらに、識字教室への参加を促し、読み書き計算の能力をつけ、家計をきちんと管理して、食費にあてられるようにしています。

今回の対象者には2020年まで事業を継続し、全員の回復をめざします。

また、ベナンでは、栄養改善のための国家プログラムが立ち上がり、活動地を管轄するゼ郡の郡庁に、栄養の関連機関やNGOを含むネットワークが設置されました。このネットワークにHFWも招かれ、定期的にミーティングに参加しています。今回のHFWの栄養改善事業の成果も共有しています。そして、将来的に子どもの栄養改善などのサービスを行政が担い、地域の住民たちでサポートしていけるようなしくみづくりをめざしています。

(※)2018年度末時点で63%にあたる99名が回復しました。

おかゆを作っているのは、HFWの栄養改善事業によって子どもが回復した母親たち。自主的に参加し、新たな対象者の母親へアドバイスも

おかゆはトウモロコシやピーナッツ、豆などを細かくすりつぶして作られている

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