壺での「たい肥」づくりを学ぶ
持続可能な農業普及のための農業訓練センター運営
HFWが農家に提供している有機農業研修のうち、特に好評を得ているのが、有機肥料のつくり方。これまでに、活動地のボダ郡で約200名、カリガンジ郡で約80名が研修を受けました。
世界的な原料価格高騰で、化学肥料の購入費用が大きな負担となっている中、有機肥料への関心が高まっています。しかし、農業だけに生計を頼る貧しい農民にとって、化学肥料の使用を急に中止することで収穫が減るのではないか、という不安は大きなものです。その不安を払拭するためには、実際に試してもらうことが一番。研修ではまず、壺でのたい肥づくりを教え、少量から試してもらうよう促しています。
さらにHFWは、それらの経験を通して有機肥料の使用に自信を持った農民が、より大規模な有機肥料づくりを行えるよう、たい肥プラントの建設支援を行っています。洪水の多いバングラデシュでは、たい肥を守ってくれるコンクリート製のプラントが不可欠です。
通常、プラント建設には約7000タカ(約1万4000円)かかりますが、うち4000タカ(約8000円)をHFWが補助しています。これまでに、ボダで15名、カリガンジで10名の農民が、HFWの支援を得てプラントを建設しました。