給食費の徴収率が7割に向上しました : 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD     

活動レポート べナン

2014.12.01 べナン

給食費の徴収率が7割に向上しました

   

食堂で食事。曜日ごとにメニューは変わる。調理は村の女性2名が担当

幼稚園運営

ベト村幼稚園では、幼稚園が自力で給食を継続できるようにと給食費の徴収をしています。 給食を始めた2013年から、保護者が無理なく支払える金額として、1食につき50セファ(約10円)、毎週200セファ(約40円)を設定。しかし当初、支払う家庭は少なく限られていました。しかし、給食の重要性や継続の意義を、保護者との会合や新学期開始時、イベント時など積極的に保護者に伝え続け、徐々に保護者も理解を示してくれるようになりました。2014年1月に5割に満たなかった徴収率は、11月のある週には約7割にあたる132名の園児から18400セファ(約4000円)、一人あたり平均139セファ(約30円)が集まりました。今後、全員に支払ってもらえるよう、また金額も目標を達成するよう、さらに保護者に理解を求めていきます。

 給食の効果も目に見えてきました。多い年で30%近くいた退園者が、給食が始まってから減少し、2014年には5%以下に減少しました。園児たちの栄養状態が改善され健康状態がよくなったことや、他の園児や先生とコミュニケーションが深まったことが影響していると思われます。昼食に家に帰らなくてよくなり、2013年6月に完成した食堂で全員そろって給食を食べることができます。お昼寝も食堂にゴザを敷いて行っています。

さらに、2014年2月からは、幼稚園の敷地内で、野菜菜園を開始。トマトなどの野菜の苗を植え、園長や教員、保護者会のメンバーが畑の手入れをしています。園児たちも毎日水やりに参加。トマトは約2ヵ月で収穫できるため、これまでに何度も収穫し、給食の食材の一部として使われました。園児たちの栄養を補い、給食費を抑えるのに役立っています。

食事が終わったあとは全員一緒に昼寝の時間。食堂にゴザを敷いて1時間ほど眠る

園児たちが水やりを手伝う家庭菜園。自分たちで育てた野菜はモリモリ食べられる

Message from Benin

幼稚園で給食づくりを担当するバダマシ・アリラトゥさん

保護者会メンバーで会計係のコンゴ・ノベさん

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