推進役の住民が中心となって、住民同士で権利について考えています。4月からはラジオ放送を開始。この日は収録日です
権利啓発
HFWは、ベナン政府が制定した「家族規約」を使って、寸劇や歌、ビデオ教材も用い、住民自身が権利について考え理解できるよう、2008年から話し合いの場を設けています。週1回、「家族規約」で扱われている結婚・出生・離婚などからテーマを取り上げて住民同士で語り合い、考えを深めてきました。この事業を推進するのは「家族規約」や話し合いの進め方をHFWから学んだ住民約20名です。
より多くの住民にこの効果を広めていこうと、2011年4月からは、月1回の活動をラジオ用に収録。ベト村を含めた地域一帯をカバーする地元局「ラジオ・ラマ」により放送され、この内容に感動した局の好意で、30分の番組は月に何度も再放送されています。
また6月からは、同地元局で「ラジオコンクール」の放送も開始。生放送で事業の推進役の住民が「家族規約」にちなんだ問題を出し、ラジオの聴き手が電話で解答するクイズ形式で、優れた答えを出した人には、布やお皿などの景品が贈られます。初回放送時には、電話がつながらないと苦情が寄せられたほど大盛況でした。
これにより、一時は数が減っていた週1回の啓発活動への参加者数が回復しているほか、ベト村以外の地域からも「ぜひ我々の村でも啓発事業を行ってほしい」という声が聞かれています。
離婚問題について、「暴力などパートナーの不当な行為があれば、離婚請求できるはず」と答える女性。自らの持つ権利について知識を深めています
推進役の住民が、夫婦のいさかいをなくすコツを質問。「お互いの意見が違っても、相手を尊重して話し合うことが大切」などの回答が寄せられました
Message from Benin
一番印象に残っていることは、争いからは何も生まれないということです
カッポ・ジェリエンヌさん