
栄養改善事業の対象者だった母親たち(右)が、お粥の作り方を実演
子どもの栄養改善
2010年からHFWが始めた栄養改善事業を卒業し、子どもがすっかり健康になった母親のうち20名が、自主的に未対象者に対してワークショップを開始。自分が得た知識が地域全体に根づくようにと、週3回、栄養知識について伝えています。
母親たちは、栄養に関する正しい知識や子どもの朝食となるお粥の作り方を復習。さらに、HFWと同じようにイメージ教材を使った啓発やモニタリングのための家庭訪問も行うことを企画し、HFWの栄養改善事業の推進役に指導を受け、準備を進めました。5月には、事業の推進役の協力を得て、母親85名とその子ども85名を対象とすることを決定しました。そして7月にベト村で3ヵ所、アゴンドタン村で4ヵ所、各場所に10~15組の親子を集め、第1回目となるワークショップを実施しました。 母親たちは簡単に手に入る食材で作れる栄養満点のお粥の作り方を実演。年齢別の食事の与え方、栄養素などについても伝えました。「子どもが病気がちで……」という参加者に、栄養改善事業の経験者は「栄養についてしっかり学べば病気にかからないわよ」と自信をもって答えていました。
母親たちのほとんどが2013年から共同野菜畑も自主的に始めており、住民による主体的な活動が進んでいます。将来的には、地域の住民自身で食材を調達するなど、HFWや事業の推進役のサポートなしに活動できるようになることをめざします。
前日に事業の対象者だった母親たちが、お粥に入れるアリコ豆を下準備
子どもたちは栄養バランスのよいお粥を朝食に食べられる
Message from Benin
栄養知識を普及する活動を始めた リサノン・セレスティーンさん