栄養改善メニューを子どもに食べさせるお母さん
子どもの栄養改善
2011年9月に第1期が終了。対象の子ども65名のうち、47名が栄養不良を脱しました。翌10月からは、新たに栄養不良と診断された子ども87名と回復できなかった18名、合計105名を対象に、2期目がはじまっています。
お母さんと子どもを集めて行う栄養改善メニューの提供、栄養・調理指導は、当初は2~3カ月に1回でしたが、毎月1回に定着しました。そのほかにも、栄養士の指導を受けた推進役の住民が、対象者の家庭を訪ね、子どもたちが家でどのような食事を摂っているかを追跡調査。間違っていることがあれば、丁寧に指導しています。第1期では、この家庭訪問のおかげで、多くのお母さんに「中途半端にせず、真剣に取り組もう」という意識が芽生え、学んだことが家庭で実践され成果が上がりました。
一方、1期目で回復できなった子どもたちの多くが、疾病を持っていたことが分かりました。せっかく摂った栄養をきちんと吸収することができない健康状態でした。そこで、2期目は中間時点で栄養状態が回復しない子どもが、病気を持っていないかを診察。問題がある子どもについては、母子保健センターで治療を行いながら、栄養改善を継続しています。(ベナン支部担当職員:土橋るみ)
2期目、対象の子どもの数は1期目の約1.5倍と事業が拡大しています
毎回の身体測定で、子どもの回復ぶりを確認するのも有志の住民の役割
Message from Benin
ジョゼフィーヌ・ホントンさん(30歳)
「栄養改善プログラムが始まってから、子どもが熱を出すことがなくなりました」